【マギ】ルフとの絆。─第3弾─ (ページ5)

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105話ページ5

ジュダルは雷をアラジンに投げた。

「ダメだ！よけろ！」
アラジンに向かってそう叫ぶシンドバッドだったが、アラジンは避けようとはせず、魔力(マゴイ)で防ごうとした。
だが、呆気なく突破される。

ドゴオォ！！と音がなり、地面には大きな穴ができた。

「オイオイ、あっさり吹き飛んじまったのか？」

煙が晴れる。
すると、煙から現れたウーゴ。
あ、ウーゴが雷を防いだんだ。

「へえチビ、おもしれえの持ってんじゃん。『ジン』の体……そんなもん俺たち『マギ』か『ルフと絆を築く者(ラービタ)』にしか出せねえもんな。
いいぜ、認めてやるよ。お前のこと！」
ニヤリとジュダルは笑った。

「でも俺の魔法だって、あんなもんじゃないんだぜ？」
スッと片手をあげてジュダルは水を集める。

「バルバッドは霧の町。水なんて空気中からいくらでもルフに集めさせられるぜ。そしてこれに……さらに命令すると…」

ビキビキ、と凍っていく水。
やがて水全てが凍り、巨大な氷となった。

「俺の一番得意な氷魔法だ！！」
フワリとジュダルは飛んで上から見下ろす形でアラジンに目を向ける。

「おっと、驚いてくれるにはまだ早いぜ。俺の得意技はこれからさ」

ピシッと音がなりながら、大きな氷の塊は剥がれていく。
気が付けば細長い槍のような氷が空中に幾つも浮いていた。

「くらえ！『降り注ぐ氷槍(サルグ・アルサーロス)』！！！」
ジュダルがそう唱えると、それが降ってきた。

ズガガガッとそこら中に突き刺さる氷。
私の作った氷の壁も、何度か攻撃を受けるうちに壊れていった。

アラジン達はというと、ウーゴが氷の槍を割って防いでいた。

「へえやるじゃん！でもまだ槍はたくさんあるんだぜ！」

ウーゴは氷の槍を避けながら、ジュダルをバレーボールのように地面に叩きつけた。

うわ、いたそー。