貴方を守りたい [トム・M・リドル] (ページ28)

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第26話ページ28

そして、月日がたち３階の女子トイレで生徒が死んだ。

もちろん、レイブンクローのマートルだ。

原作通りに進んできているように思う。そうすると、次はハグッリトが犯人にされアズカバン送りになる。で、８月の夏休み中に父親たちを殺す。

本当に、５年生ではたくさんのことがある。

原作をなるべく変えないように助けるのなら、どうすればいいだろうか？
なんて、考えながら隣にいるトム君を眺め、もぐもぐと朝食のベーコンサンドパンを食べ、紅茶を飲む。
ちなみに、甘いお茶が嫌いなので、ストレートだ。
５年間ずっといるけど、やっぱりホグワーツの食べ物はおいしいなぁ。

５年間といえば、やっと英語が完璧に近いものになった。うれしい。

トム君のおかげだ。

そして、その後いつものように授業を受けた。

始めは同じだったが、途中から選択した授業が違うため、いったん別れた。

そして、私一人になったとき、アブラクサス・マルフォイとオリオン・ブラックに近づく。

先輩と後輩で、あまり話をしているところを見ることがないが、今日はたまたま話しているところ
を見つけたのだ。

　「こんにちは。２人とも」

２人は驚いたようにこちらを見た後、アブラクサスの方が「Ｍｓ．ベイクウェルこんなところで何を？」と聞いてきた。

なので、私は聞きたいことを単刀直入に言った。

　「あなたたちは、トム君のことを知っているの？」

もちろん、トム君の存在を知っているのか、という意味ではない。

「我が君のことを知っておられるのですか。」

これは、オリオン君だ。

2人は、純血貴族の中でも上位にある名家の次期当主だ。
手に入れば、心強いだろう。

部下、になることは知ってはいるが。

「ええ、もちろん。それじゃあまた。」

色々質問されるのがめんどくさくなったので、逃げた。

すると、トム君に会った。

「もしかして、全部見てた？」

おそるおそる聞く。

「ああ、勿論。」

どうやら、怒ってはいないようだ。