貴方を守りたい [トム・M・リドル] (ページ16)

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第15話ページ16

組分けで、Aもスリザリンだった。嬉しかったし、安心した。
Aもその気持ちは、同じだったらしく、輝くような笑顔を僕に向けてくれた。
11歳には見えない笑顔だった。僕も自然に笑い返してしまうほど、、、、。

監督生に案内されたスリザリン寮の自分の部屋のベッドに入りながら1日を振り返る。
同じ部屋の奴が煩く、嫌になったこと。
彼女のこと。
僕は考える彼女のことを。
すると感じるこの気持ちはなんだろう？

今まで感じたことの無い物。

そっと、胸に手を当ててみる。
こんなことをしても分かるはずがない、と自嘲ぎみに微笑み僕は、ゆるゆるとした眠りに身を委ねた。

　「トム君を守りたい。」

この気持ちは何処から出てくるものなのだろうか。
考えてみて、本を読んで感じた同情心、哀れみ、などという気持ちもあるように思ったが、少し違う。
自分に対して、苦笑いをこぼす。

、、、、よく、分からない。

そっと、目を閉じ、
　沈むように、眠りにおちた。

　私とトム君は初めて魔法を習った。
だからなのか、教科書が面白くて、たまらない。そう、コンパートメントの中でも読みふけってしまったのだ。
ともかく、これからトム君はずっと成績1位だから、私もそれに負けない、というかついていけるように、教科書が手に入った時から勉強している。
やっぱり、楽しい。

初めて授業で出された課題、30センチをささっと終わらせる。
、、、、なんで英語が使えるんだろう？
まぁ、いつか分かるか。
ここは図書館だが、トム君が見当たらないので、探してみる。
見当たらない。
廊下に出て、スリザリン寮の辺りを少しグルグルした。
すると、見慣れた後ろ姿が見えた。

　「トム君ー。」

あまり大きな声にならないように気を付けながら、見つけた後ろ姿に向かって走る。
　ふわっと緑色のローブと黒い髪が風に流れ、こちらを見た赤い目。

私は、久しぶりに会えた嬉しさに頬を緩めながら「トム君、久しぶり。」とほほ笑んだ。

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どうも、更新遅いテラです。
なんだか、やっと言う感じがします。

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