色々なut先生企画・前編【w.r.w.r.d!】 (ページ20)

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彼女は確かに自由奔放だが、やる時はやる。
ただそのやる気が出るのは1年に1回程度…かもしれない。
結局のところ、ドジっ子という言葉が1番。でも家事は出来る。怪我しまくるけど。
朝ごはんを食べ終えた彼女はやっと今の時間に気が付いたらしく、『遅刻しちゃうよ！！』なんて言いながら慌ただしく用意を済ませ、家を出ていった。行ってきます、の一言を添えて。

恋心を抱いているなら、やっぱり付き合うべきなのだろうか。幼馴染との距離感は分かりずらい。
この家は既に亡き親から引き継いだ遺産。だけども正直ボロくて仕方がない。

「やっぱ付き合うならもっと綺麗な家がええんかな」

でもどうだろう。彼女のことだから、『ずっと過ごしてきたこの家がいいよー？』なんて言うかもしれない。そもそも付き合う前提で物事を考えるのもどうかと思われるが。
周りの仲のいい奴らからは女癖の激しいやつ、なんて言われているがとんだ偏見…ではないがまぁ偏見である。実際彼女と過ごすようになってから女との付き合いは減った。

…もしかしたら断られるかもしれん。友達のままがいいと、そういうかもしれん。
でもやっぱ、シェアハウスまでしてんやから。
そこは付き合いたいなぁ、なんて思う。

幼馴染という垣根を越えて、Aにいつまでも共に過ごしたいなんて言ってみよう。
その答えがどうであれ、俺はそれを受け止めるつもりやから。