winter sky 【S.O】 (ページ13)

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頭がんがんページ13

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それからの、今日は散々だった。

いつもより智の声が私の耳に入ってくるみたいで。

....ちがう、声だけじゃない。

気だるそうに走らせてるシャーペンが紙に擦れる音とか、足を組み替える時の衣擦れの音とか。

少しのため息も、取りこぼさないようにしてしまう自分がいる。

話す度に、声がハウリングして頭が痛かった。

智「おい、璃子、どした」

『...ん、なに』

智「なんか、顔あけぇよ」

うるさいな

しゃべんないで、頭がいたい。

寒い。

『うるさい、かまわないでいいから...』

そう言って立ち上がろうとしたら視界が斜めになる。

地面が、近くなった。

『あ...』

倒れる、と思った。

でも、その後すぐに、抱きとめられたような温もりといつもの匂いを感じる。

智「っぶねぇ、」

『さ、とし...』

智「...おめー、具合わりぃんだろ」

なんかあちぃ、と顔を覗き込まれた。

『や、大丈夫だから、』

智「だいじょーぶじゃねぇよ、あほか」

頭がガンガンする。

智に抱きとめられたまま、だから、心臓もばくばくしていて苦しい。

『っ...ごめん、』

智「保健室、つれてくっから、ゆっといて」

半ば強引に私のことを引っ張りながら、和に向かって言ったんだと思う。

和「わかってますよ、お大事にねー」

ほら、和が返事した。

智「ん、たのんだ」

顔が熱い。

ぼわぼわ、がんがんする。

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