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第382話 ページ33

「だからもう忍からは身を引いて...」

「...嫌です」

「!」

「......」

「あぁ?」

「だから、嫌です!」

「A...」

「......お前、自分が何言ってるのかわかってんのか?」

「わかってますよそれくらい!だって...私が忍にならないとして...っだったら!だったら誰がカカシさんを、みんなを守るんですか!!」

「...!」

「......」

「確かにまた忍の道に戻ったら...やっぱり私はいろんなことで悩んじゃうのかもしれないし...またみんなに迷惑かけちゃうかもだし、危ない目にあうことだって増えるかもしれない...いや、きっと増えます。

...でも私はそれでも平気です!またあの苦しい修行だって受けられます!!私だってみんなを守りたいんです!!」

「A...」

「それに、もしまた私がダメになったら...その時はカカシさんが全力で私を支えてください!私も全力でカカシさんをあてにしますから!

だからお願いです!そんなこと、もう二度と言わないでください。私は平気です。少しでも可能性があるなら、私は忍に戻りたい!!」


私は全力で今の私の思いを叫んだ。その場がしんと静まりかえる。


...暫くしてカカシさんがその重たい口を開いた。


「......本当に、いいんだな?」


まぶたの下がった目がじっとこちらを見つめる。その目は少し睨んでいるようにも見えた。


「...はい。構いません。どんな辛いことも乗り越えてみせます!」


私は自分の思いが全て伝わるように、自信に満ち溢れた目つきでその目を見つめ返してやった。


数十秒間、私たちはお互いの目を見つめていた。少し強めに吹いた風が私の髪を乱したが、そんなことは一切気にならなかった。


その風が止んだ時、カカシさんはようやく私の思いに応えてくれた。

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色葉(プロフ) - アイさん» 申し訳ございません、質問の内容がよく理解できず、お答えしかねますmmまたアイさんの創作活動に私が手を加えることも、アイさんの考えているお話に水を指すことになる為今後控えさせて頂きたいです。創作活動のご成功をお祈り致します! (2020年11月21日 11時) (レス) id: 93c4cf3f0f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか?お願いします!m(_ _)m本名と偽名もお願いします!m(_ _)m (2020年11月21日 8時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうなんですか!私もたまに聞いてます笑喜んでいただけて何よりです^^ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - 色葉さん» これ最近ようつべで見つけてからずっと聞いてるんですよ(笑) ここに書いてあってとても嬉しいです!! (2019年5月7日 6時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうですよ!貴方解剖学です笑 (2019年5月6日 11時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色葉 | 作成日時:2019年2月9日 18時

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