第350話 サクラside ページ31
「ヤマト隊長!!」
「俺の草薙の剣は少し特別でな...ガード不可ってヤツだ」
どうしよう...今動く訳には行かない。動いたところで返り討ちにされる。
何か...なにか隙を作らないと。ヤマト隊長は助けられない!
でもどうやって?今この状況でサスケ君に見つからずに隙を作る方法なんて...
「!!」
「!?」
...するとその時だった。突然どこかからクナイが飛んで来たかと思いきや、それはサスケ君の髪を僅かに掠めた。
いや、正確にはサスケくんを狙って投げられたくないを、サスケ君がかわした。
しかしそれを機にヤマト隊長は自らの木遁を使い、剣を抜き取り、サスケくんのバランスを崩した。
そしてそのまま木遁忍術で彼を閉じ込めようとしたが、あっさりとその牢は破られてしまった。
...というか今のクナイどこから...
すると私の目の前に1つの人影が降りてきた。
「!」
「...やっぱりお前も来てたのか.....A」
『.......』
「A!」
『...サスケ.....』
「正直お前は来ないものだと思っていたが...」
『...何言ってんの。来るに決まってんじゃん』
「...お前は昔からそうだったが...お前には俺を連れ帰るという意思なんてなさそうだったからな。ただナルト達に着いて歩くだけだと思っていたが...違ったのか」
「!」
...サスケ君...まさかサスケ君も私たちと同じことを思ってたなんて...。
Aの背中を見つめる。その背中は丸く俯いていた。
しかしそのからだから発せられる声だけはしっかりとその場に響いていた。
『...サスケ...やっぱりサスケってツンデレだよ』
「.......」
「...A?」
『だってほら、私たちそんなに会話してこなかったけどさ、今でもそうやって私の事よく見てるじゃん。やっぱりつながりってのはまだちゃんとあるんだよ』
「訳の分からない話をするな。そんなことを言ったところで、俺を連れ戻すことなんて出来ないことにお前は気づいてるんだろう」
『...うん...そうだよ...分かり切ってるよ、そんなこと』
「...!」
『でも、たとえそうだとしても...そこに私の意思がなくても...私は何回でもナルト達に着いていくよ。だって私はカカシ班を.....サスケを...信じてるから。
サスケは絶対に、木の葉に帰ってくる』
そう言って見上げられたAの顔は、確かにしっかりとサスケ君を見つめていた。
616人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか? (2020年11月21日 7時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - エールさん» 逆にその固さが仇となって文章量とか長くなってるのでやっぱり難しいです。笑私もまだまだ未熟者なので…汗どういたしまして〜またいつでもどうぞ! (2019年1月27日 7時) (レス) id: cefbd53226 (このIDを非表示/違反報告)
エール - なるほどー。でもそれって難しくないですか?やっぱプロの方は違うのかなぁ〜。ありがとうございます!急な質問すいませんでした!! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 53f9709858 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - エールさん» 個人的にはなるべく原作の雰囲気やキャラの性格を崩さないように、リアリティを意識して書いてます! (2019年1月26日 17時) (レス) id: d811640117 (このIDを非表示/違反報告)
エール - 突然ですが、質問です!カカシ先生の小説を書くにあたって、気を付けている事や意識している事って何ですか?教えて下さい! (2019年1月25日 21時) (レス) id: 53f9709858 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:色葉 | 作成日時:2018年8月3日 1時