第337話 ページ18
「...ぶん殴ってやる」
『.......』
そう呟いてからのナルトの行動はあっという間だった。
文字通り、デイダラのことをボコボコに殴っていった。力任せに、血が出るくらいに、見方であるはずの私でさえも恐怖を感じてしまうほどに。
もはや"戦い"なんて言葉で片付けられる風景なんかじゃなかった。
思い思いに殴って、殴って、殴って。螺旋丸をデイダラに決めた時、デイダラの姿は粘土と化した。
影分身...いや、粘土だから変わり身か...。
そして、異変はその時起きた。
『...！！』
ナルトの体から強いチャクラが漏れだし、うっすらと九尾の形を型どって、それがナルトにまとわりついていた。ナルトの意思が強すぎたんだ。
「うっ...！」
『！ナルト！？』
すると一緒に我愛羅を抱えていたナルトの影分身が突然苦しみ出した。きっと九尾の影響だろう。急いでナルトを沈めなければ。
『カカシさん！ナルトが！』
「大丈夫だ！」
そう言うとカカシさんはナルトの額に御札のようなものを貼った。恐らく九尾を抑えるものだ。その証拠にナルトはあっという間に落ち着きを取り戻した。
『...ナルト、大丈夫？』
「っ...ああ...」
ナルトの影分身の様子を見るに、どうやら無事なようだった。
その後サクラ達やガイ班のみんなとも合流し、物陰に隠れていたデイダラを今度こそ仕留めようとした。
後はデイダラさえ倒せば全てが終わる。早く...早く...この悲劇を終わらせたい。私はその一心だった。しかし...
「オレの究極芸術を見せてやろう...芸術は爆発だ」
「！！みんな急いでここから離れろ！！」
ネジのその叫び声によりはっと我に帰る。しかし既にその時には、デイダラは最後の手段を繰り出していた。
「喝！！」
『なっ...！！』
自爆！！
急いで我愛羅を抱えてその場から逃げる。炎の熱が背中から近距離で伝わってきた。
『.....っ！！』
間に合わない。そう思い逃げながらもぎゅっと目を瞑った。
『.....？』
しかしいつまで経っても襲いかかってくるはずの熱も痛みも全くない。驚いて目を開け、木上からみんなの方を見下ろした。
するとほんの一瞬だが、万華鏡写輪眼によるあの時空の歪みが、小さかったが確かに見えた。
『.....ま、まさかカカシさんまた...』
「...A、オレ達も...」
『...うん』
ナルトの影分身にそう言われ、私達は冷たくなった我愛羅の遺体を抱え、木上から降り立った。
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アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか？ (2020年11月21日 7時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - エールさん» 逆にその固さが仇となって文章量とか長くなってるのでやっぱり難しいです。笑私もまだまだ未熟者なので…汗どういたしまして〜またいつでもどうぞ！ (2019年1月27日 7時) (レス) id: cefbd53226 (このIDを非表示/違反報告)
エール - なるほどー。でもそれって難しくないですか？やっぱプロの方は違うのかなぁ〜。ありがとうございます！急な質問すいませんでした！！ (2019年1月26日 22時) (レス) id: 53f9709858 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - エールさん» 個人的にはなるべく原作の雰囲気やキャラの性格を崩さないように、リアリティを意識して書いてます！ (2019年1月26日 17時) (レス) id: d811640117 (このIDを非表示/違反報告)
エール - 突然ですが、質問です！カカシ先生の小説を書くにあたって、気を付けている事や意識している事って何ですか？教えて下さい！ (2019年1月25日 21時) (レス) id: 53f9709858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2018年8月3日 1時
