第164話 カカシside ページ35
再不斬との闘いから二週間が過ぎた頃、オレ達は再不斬と白の埋葬にやってきていた。
この戦いで、あいつらは色々なものを得たようだった。ナルトは己の忍道ってのを見つけたみたいだしな…あいつらにとっての最初の敵が本当にこいつらでよかったと、今はそう思う。
埋葬を終えて全員で帰ろうとする。しかしAだけは、二人の墓をただじっと見つめていて、そこから動こうとしなかった。
…Aはこの二週間、ずっとこんな調子だった。ずっとどこか上の空で、声をかけてもあまり反応しないし…なんというか、生気を失なっているみたいだった。
「カカシ先生ー？」
「…悪い、先に戻っててくれ」
「はぁーい」
サクラにそう返事をし、オレは未だに二人の傍から離れようとしないAの元へと近寄る。
…あの時、俺が再不斬に止めを指そうとした時。オレは再不斬を庇った白を殺めた。その瞬間、Aの叫び声が聞こえたのをよく覚えている。
白ごとオレを斬ろうとした再不斬から身を退き、白を寝かせてやるとすぐにAがフラフラと此方に近寄ってきた。
Aは白を見るなり突然泣き出して、決して白の傍を離れようとしなかった。ただただ黙って、白を見つめて涙を流すだけ。その様子を見るなり、Aはもう何も聞こえていないようだった。
その後、ガトー達がやってきた。するとどうやらガトーは白に恨みがあったらしく、奴が白の顔を蹴りあげた。
その時だった。突然、Aが今まで見たこともないような怒りの形相で思いっきりガトーを殴り付けたのだ。
慌ててAを止めに入ると、Aはそのまま気を失ってしまい、それからはナルトの言葉に背を押された再不斬がガトーを殺し、他の連中も村の人たちの協力によりなんとか無事解決はしたものの…
一体何故Aあんなにも感情的になっていたのだろうか？Aが目を覚ました後、あの時のことを聞いてみるも本人は何も覚えていないと言う。
他のことを聞いてみようとも思ったが、今聞いても何も答えてはくれなさそうだった為、取り敢えずはAが落ちつくまでは黙っておくことにした。
それでもやっぱり、Aの表情は何故か自分を責めているようで、とても苦しそうだった。
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アイ(プロフ) - 作品を読んで感動しました！作品を参考してよろしいですか？？ (2020年11月20日 21時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - トッシーさん» あっあっああああありがとうございますすすすす！！！滅茶苦茶嬉しいです！頑張ります！！ (2017年11月20日 21時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
トッシー - さっさっさっささささ最高です！超応援してます！頑張ってください！ (2017年11月20日 19時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - nasoraさん» どわーっ！！？めちゃくちゃうれしいです！！本当にありがとうございますー！！(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2017年11月12日 8時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
nasora - いつも楽しく見てます！とても面白いです！がんばってください！私もうこの話のファンになっちゃいましたw！ (2017年11月11日 20時) (レス) id: e0ca1ca558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年10月8日 13時
