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『えっと、何でしょうか...?』
「すみません、今日ここに初めて来たもので、道に迷ってしまいまして...。良かったらここの部署まで案内してくれへんかなぁと。」
ふわっと笑ってそういう彼は悪い人じゃないな、そう判断し、桃瀬ちゃんを置いて案内する事を決めた。
桃「これも何かの出会いですよ、先輩.......。」
そう言いながらニコッと笑って自分のデスクに向かっていく桃瀬ちゃん。
出会い、ね。
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「折原千羅です、よろしゅう。」
『えっと折原さん、ですね。
宮園Aです、宜しくお願いしますね。』
千「Aさんって呼んでもええ?
千羅の事も千羅って呼んでいいので。」
社内を歩いているといつもより心做しかザワついているし、視線を感じる。
そりゃそうだ、折原さ.......千羅さんがかなりのイケメンというやつだからだ。
イケメンというか、綺麗というか。
声も通っていて聞きやすく、ふわっとした京都弁が聞いていて心地好い。
千「Aさん、良かったら連絡先交換せぇへん?」
『勿論、良いですよ。』
千「じゃあ、また後で連絡しますね!
案内してくれてありがとうございました!」
手をヒラヒラと振ってくれる千羅さんにぺこりと頭を下げて、その場を後にした。
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作者名:a。 | 作成日時:2019年10月31日 10時