134 Flight of the Fat Lady ページ35
事件はその後すぐに起こった。
ハロウィンの日、グリフィンドールの肖像画、太ったレディと呼ばれた女性が描かれた肖像画が破かれたのだ。
お陰でその日の夜は楽しいハロウィンから最悪なハロウィンに変わってしまった。
一緒に寝ることになったローズだけが終始楽しそうだった。
元々は事件から数日。グリフィンドールとハッフルパフの試合が行われた。
予定ならスリザリンだったが、例によってシーカーであるドラコが腕の痛みを訴えたらしい。
部屋に引っ張り込んだ時も、机に許可証を叩きつけた時も、見る限り腕は健全そうだったが、痛むものは痛むらしい。
アホらしくて付き合ってられないとAが呆れていると、いつものように朝食を終えたハーマイオニーがやってきた。
「今日もよろしくね、戦友。」
にこっと笑うがわざとらしい言葉に、Aもにやりと笑い返した。
キャベツの虫食いを取る作業だけになった虚しい魔法生物飼育学の授業に、Aは辟易した。
今日はレイブンクローと合同授業になったが、ハーマイオニーはため息ばかりだ。
「大丈夫？」
とAは尋ねてみるが、ええ、まあとどこか気の抜けた返事のハーマイオニー。
何か引っかかるもの感じたAは、何かあったの？と試しに聞いてみると彼女は目に涙を浮かべていた。
「…あの、ひょっとしたらバックビークに何かあるかもしれないんですって。」
「な、んですって…」
正直ハグリットやドラコのことはあまり興味のないAだが、ヒッポグリフに何かあれば黙っていないA。
「それは確かな情報なの？」
「わからない…」
ハグリットを気遣ってなのか、静かにすすり泣くハーマイオニーに、わかったわとAは強く頷いた。
「もしもヒッポグリフのことで何かあったらいつでも言って。
相談に乗るから。」
「ありがとう、Aって本当に優しいのね。」
「ええ、まあね…」
優しくする相手は選ぶけど、とAは思ったが、流石にそこまでは言えなかった。
クリスマスの前日、Aの元に一通の手紙がやってきた。
【今年は私の元へ来なさい。】
差出人はAの祖父、ギルバートなのだが＿＿
【ただし、誰にもバレないようにこっそりと支度をするように。荷物も最小限にして持ってくること。】
という謎の内容だったのだ。
とりあえず用意だけしたAは、ローズにも告げずこっそりと、部屋を抜け出したのだった。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます。少しずつ変化を与えられたらと、頑張っております。これからもご覧いただけたら幸いです。 (2019年9月6日 3時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 拝読させて頂きました。ハリーポッターシリーズは以前から好きだったので夢小説も自然と興味が出ていました。夢主とドラコの関係性が好みでした。 (2019年9月5日 9時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - うさみゅ。さん» ありがとうございます！こちらこそ、読んで頂けるだけで幸いです。挨拶の方は一つ一つ丁寧に書こうという戒めで、書きました。これからもご愛読頂けたら幸いです。 (2019年7月25日 10時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
うさみゅ。(プロフ) - こんばんは。夜遅くに失礼します！題名に惹かれて読み始めたのですがとても面白いですね！まだ2までしか読んでおりませんが続きを早く読みたくなりました。ようこそ、これがの挨拶もとても素敵だと思いました。更新の方頑張ってください。 (2019年7月25日 3時) (レス) id: 3ec25a42f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月8日 0時
