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厄介だな…とAは思った。
マルフォイ邸にいると言うことより、両親に連絡が取れない事が不安だった。
去年のようにギルバートが暇つぶしに付き合ってくれるわけもなく、ローズのお手製手鏡で会話してもいいだろうが、人の家となれば落ち着かない。
「(ホームシックってやつかしら。)」
自分がなるなんてとてもじゃないけど想像できないAは、夕飯時になるまで眠りについた。
目を覚ました時、あたりがセピア色一色になって驚かない人がいたら、是非会いたい。
Aは空色の目を閉じては開いてを二、三繰り返し、ガバッと体を起こした。
あたりはぼんやりとしていて、実感のない空間だが家具の場所や大きさまで寸分違わず一緒だ。
Aはとりあえず部屋を見渡して、何も異常がないのを確認した。
一体どうなってるのかしら。
Aの声は音にならない。
耳栓でもされているようで、Aは気味が悪かった。
扉の外から子供達の声が聞こえる。
甲高い、幼児特有の声に、Aがつられるようにして踏み込んだ時だ。
ふと、床から生えている全身大の鏡に違和感を覚えた。
写っている景色が全くの反対になっている。
地面から立っている女の肖像画をくるっと、180度にした感じ。
因みに、マルフォイ邸の鏡は立て掛け式ではなく、壁に埋め込まれて、彫刻が施されている立派な鏡だ。
故に景色が逆さまになっているのは有り得ない。
ペタ、ペタ、と裸足の音が響く。
Aはゴクリと息を飲んで、ゆっくりと鏡に触れようとする、、、、
［起きろ！！！］
べちんっと思いっきり額を叩かれた。
「つったあ、」
目を開けると、ギロッとこちらを睨みつけている三つ目猫がいた。
「ミーシャ、、、何するのよ。」
痛い、と言いながら額に手を当てているAに、バカが！と三つ目の猫は吠えた。
［いいか、もう二度とやるんじゃねえ。］
「ええ？なにを？？」
［覚えてないのか？］
「だから、何を？」
ぽかんとしているAに、豆鉄砲でも食らったような間抜けな顔をする三つ目猫。
［…覚えてないんだったらそれでいい…］
はああっと盛大にため息をついた三つ目猫は、ゆらりと尻尾を振ってまた何処かに消えてしまった。
三つ目猫の消えた場所をしばらく見てから、っはあああっっとAは大きな息をついた。
ちらりと見つけた先は、さっきとは違ってちゃんと映し出している全身大の鏡。
「危なかったんだ、、」
そんな独り言が消えた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます。少しずつ変化を与えられたらと、頑張っております。これからもご覧いただけたら幸いです。 (2019年9月6日 3時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 拝読させて頂きました。ハリーポッターシリーズは以前から好きだったので夢小説も自然と興味が出ていました。夢主とドラコの関係性が好みでした。 (2019年9月5日 9時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - うさみゅ。さん» ありがとうございます！こちらこそ、読んで頂けるだけで幸いです。挨拶の方は一つ一つ丁寧に書こうという戒めで、書きました。これからもご愛読頂けたら幸いです。 (2019年7月25日 10時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
うさみゅ。(プロフ) - こんばんは。夜遅くに失礼します！題名に惹かれて読み始めたのですがとても面白いですね！まだ2までしか読んでおりませんが続きを早く読みたくなりました。ようこそ、これがの挨拶もとても素敵だと思いました。更新の方頑張ってください。 (2019年7月25日 3時) (レス) id: 3ec25a42f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月8日 0時
