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一人螺旋階段の前まで走っていると、不意に一番下の段で階段に腰掛けている人物を見つけたA。
思わず足が止まるがAは黙ってその姿を見つめていた。
逃げることもなく立ち去ることもしないAに、影がゆっくりと立ち上がった。
「今日、、、どこにいたんだ。」
憔悴しきったような言葉に、青ざめた表情。
ただでさえ普段から青白いのにさらに顔を青くさせている彼をみて、Aは思わずため息をついた。
「どうしたの？ドラコ。今更謝りに来たの？」
Aの咎めるような言葉に、ドラコはすっと視線だけ逸らした。
何か後ろめたいことをしたのだけは本当らしい。
「貴方って隠すの下手くそよね。」
「なっ」
「でも、私もそれは同じだわ。
あなたにペラペラおしゃべりしちゃう私は、やっぱりあなたと同じように隠し事が下手くそなのよ。」
すっと肩をすくめたAにドラコの顔面が今度こそ蒼白になった。
「違う僕は！「貴方しかいないのよ、やめて。。」
俯くAの唇は震えていた。
「私。。。半身のことは伝えても、兄妹について話しているのは貴方だけだもの。
日刊預言者新聞に隠れて見える、半身や兄妹、マーベル夫妻の名前に、名乗り上げいる本人、ノヴァ・オースティンの本名を知るのは他でもない貴方だけなのよ。
迂闊だったわ。
ほんとうに、こんな失態、あり得ないっ、、」
グッと唇を噛み、心底後悔するというような表情のAのドラコは焦った。
「待ってくれ、本当にこれは誰にも話していないんだ！」
「そんなこと誰が信用すると思ってるの？！
こんなとっちらかった文章を、兄が、ノヴァが言うわけないわ！！
憶測だけで判断したにしては端々に出てくる情報が新しすぎる。
貴方しかいないのよ！貴方にしか、、、話してないのよ…」
怒号にも等しい叫びだった。
涙が止まらない、泣き崩れてしまいたい。
Aが涙を隠すようにうずくまると、そこまでだ、と柔らかい声が響いた。
はっと顔を上げるが目の前はローブ一色に覆われる。
さらに首の角度を上に上げると、最近見ていなかった姿がそこにあった。
「シャド、さん。」
いつもの癖でシャドと呼びそうになったが彼は最高学年だ。
咄嗟に払われた敬意に、シャドは居心地悪そうに顔をしかめた。
「おい、余計なことを喋るなよ、減点にされたいか？」
シャドの強い口調にドラコの腰が一瞬引けた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
