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「二人の関係が修復することなく終息を迎えたのは、シリウスが二人の元から離れた直後だった。
シリウスに何があったかは本人に聞くべきじゃが。
どちらにしろ、マーシェリーは一人の自分にとっての戦力になる味方を失った。
そしてそこにつけ込むように現れたのがロビンソンじゃった。
彼は頭が良くその才能は人を虜にすることに特化しておった。
二人の関係がすぐに縮まるのにそう日は掛からなかった。
婚約から卒業を経て一年。
六年生のイースター休暇から三年目に、君の誕生を噂で聞いた。
わしから言えることはそんなに多くはない。
だが、君が気にしておるその姿についてならもう少し詳しく話すことができるであろう。
時間があれば、のう。」
ちらりとダンブルドアの視線が動いた。
広間にある大時計のミニチュア版のような時計が、消灯時間を指し示そうとしている。
はっと気がついたように立ち上がったAに、ダンブルドアは落ち着きなさいと言葉をかけた。
「少し、悪戯を施そう。」
するりと指を振るった瞬間、時計の秒針は驚くくらいに遅くなった。
まるで、何か鉛のようなものの間に針を突き刺すように、のろのろと進んでいく。
Aはもう一度ダンブルドアを見つめた。
ひらりと鳶色の髪が揺らめき、空色の瞳が揺れた。
この容姿について、伝えることができる。
それはきっとリチャードのことだろう。
Aは様々な言葉を思いついたが、全て飲み込んでこくんと頷いた。
「A。」
最後にそう呼び止められた時、ダンブルドアは笑っていた。
ただ喜んでいるようにも見えたし、何か悲しそうなものでも見るような表情。
どちらにしろ彼から発せられた言葉はひどく優しいものだった。
「おやすみ。良い夢を。」
柔らかく響いた言葉に、Aは再度頷いてからさっと身を翻した。
パタンと扉が閉じたところで、ダンブルドアは静かに視線だけを動かした。
「なぜそんなにも隠したがるのじゃ、リチャード。」
ダンブルドアの呼び声に応えるように、小さな肖像画から一人の男が出てきた。
不満そうな表情を隠しもしない男は、鳶色の髪に空色の瞳をしている。
「お前にわかるかこの気持ちが。。。」
「知られたら困るような醜態を世に残すようなことをするであろう。
それにダームストラングの彼は知っているようではないか？
何を隠す必要がある。」
咎めるような口調に、リチャードは黙れといって口を閉ざした。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
