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「リ、リチャード！」
去年ぶりの再会にAが目を見開くと、かちりと空色の目を視線があった。
「久しいな。」
と低い声でニヤリと不敵に笑う。
かつてはオオタカに変身していたというリチャードは、至極気まぐれな性格で初対面の時も言いたい放題抜かして何処かに行ってしまった。
おまけにAの癖も何故か知っているらしい人物。
何をしに来たんだと言いたげに眉を潜めていると、貴方は、、と同じように隣から声がかかった。
「リチャード、「わしはオオタカに変身が出来た。」
ひどく不機嫌そうな口調。
ノヴァの言葉に被せて喋る彼に、Aが不愉快そうに顔し顰めていると、鳶色の髪がゆらりと揺れた。
「何にも知らない無知なお前たち宛に一つ伝言を預かっている。
《この一連の騒動の黒幕を突き止めたら、どちらか片一方はブラックに残れ。》
だそうだ。」
「それは一体誰の伝言で「そんな事教える義理はない。」
初めて言葉のキャッチボールらしい事をしたらこれだ。
Aが頭を抱えていると、それでは、とノヴァが言葉を発した。
「貴方が隠したがっている正体を暴露しましょうか？
それならフェアでしょう。」
黒髪黒目の兄、ノヴァ。
Aは初めて実の兄相手に肩を震わせたかもしれない。
「フェアだと？
小僧の癖に何を抜かす。」
「貴方こそなぜ分かりやすく隠すのです？
本気で隠す気無いですよね。
世紀の大悪党さん。」
愉快そうにくつりと喉で笑うその姿。
間違いなく父親の血を感じる、と思っていたA。
「僕が何も知らないままここに乗りこんで来たと本当に思ってるのか？
リチャード1世。
あんたの悪名は何度も聞いたことがあるよ。
孤児院のような身寄りのない子供が大勢集まっている場所で、ひたすら夜襲をかけては散々に荒しまわる。
“誰が何人死のうが知った事じゃない。”
あんたみたいに目的もなしに破壊活動だけを好む生産性のない奴は、僕は心底気に入らないんだ。」
黒い目にゆらりと怒りの炎が灯ったような気がする。
普段他者に対して敬意を払う事を忘れないノヴァがに、Aは眉をひそめた。
「(まだ何か隠してる、、いいえ、隠されてる？)」
リチャードは何も言わなかった。
その不自然な沈黙に耐えられないのか、ノヴァは今度はAの方を向いた。
「前にも言ったが、僕が孤児院のいた時の話だ。
Aと瓜二つの子を見たと言っただろう、その子は、」
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
