黒子のバスケ短編集【なんでも編】

日向順平　好きに決まってんだろダァホ！ ページ3

『日向せんぱーい好きです！』

日向「知ってる」

『じゃ、今日一緒に帰りましょうよ』

日向「わり、用事ある」

『…最近冷たいですね』

日向「冷たくねぇよダァホ」

『………もういいです』

私は日向先輩を置いて先に帰った









最近の日向先輩はなんか冷たい
こうやっても先輩は私にかまってくれなくなってきた
あ……泣きそう…
泣きそうになったとき、私の後ろからある人が声をかけてくれた

木吉「どうしたんだ？A」

『木吉、先輩……』

木吉「って本当にどうしたんだよ！大丈夫か？」

『……う…っく』

木吉「……………」

恥ずかしくてうつむいてしまうと、急にあたたかい感触が身体に触れた
木吉先輩は私を抱きしめてくれたのだ

『……木吉先輩！？』

木吉「……大丈夫、すぐにわかるから」

私は木吉先輩の言っていることがわからなく、とにかく離してもらおうとしたとたん
木吉先輩の背後から突進してくる人が見えた

日向「Aに触ってんじゃねぇよ木吉！！！」

そのまま日向先輩は木吉先輩に体当たりした
私は体当たりされる前に開放されたので無傷だが
二人は地面に勢いよく倒れた

日向「……なんでテメェがいるんだよ！！」

木吉「いたた……日向もうちょっと手加減しろよ〜」

日向「人の話聞けよ！！」

『二人とも大丈夫……みたいですね』

木吉「いやさ〜Aがしんみり帰っていたから慰めようと……」

日向「それはオレの役目だからお前はやんなくていいんだよ！！」

木吉「わかったからそう怒鳴るなって！」

『…あのぉ』

木吉「じゃ、俺は帰るよ。日向にこれ以上突進されたくないし」

日向「早く帰れよ！ダァホ！」

木吉先輩は「じゃーな」といって帰っていった
今は日向先輩と二人きりの状態

『………どうして、最近「手、出せよ」……え？』

そういわれ右手を出すと、先輩は私に手を取り薬指に何かをはめた



それは、綺麗な指輪だった


『先輩、コレって…』

日向「お前、明日誕生日だろ？」

『……そうですけど…まさか』

日向「……明日渡す予定だったんだけどな」

『……すいませ、私』

日向「謝んなダァホ。俺も悪かったよ……少し早いけど誕生日おめでとう」

『ありがとう……ございます』









『日向先輩！私のこと好きですか？』






日向「好きに決まってんだろダァホ！」








この日、私にとって最高の誕生日プレゼントとなった

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