黒子のバスケ短編集【なんでも編】

伊月俊　　ダジャレ告白 ページ2

伊月「……キタコレ！いいダジャレが思いつきそうだ！」

『……あの、伊月さーん？』

伊月「……あと少しで思いつきそうだ！」

『もしもーし』

伊月「よし！思いつい―――」日向「ダジャレはいいから練習しろコラァ！！」

伊月「日向！なんてことをしてくれたんだ！！せっかくのネタが思いつきかけていたのに！！」

日向「それは部活以外でやってこい！！」

『あ、あの……』

伊月「あ、Aごめん。気づかなかった』

『いいよ。最近、なにか考えているの？』

そう。最近彼は私が話しかけても気づかないのだ
いくら話しかけても彼の独り言か日向先輩の怒鳴り声でたいだいかき消されている

伊月「とっておきのダジャレを考えているんだが…どうも思いつかなくてな…」

『……ガンバッテクダサイ(棒読み)』

正直言って、半分あきれている
ダジャレってここまで人を変えるの？
……いや、この人が特別なんだ
まぁ、とにかく今日一緒に帰ろうと誘わないと…！
今日は伊月君に告白するんだ！
伊月君、一応モテるけどだいたいネタ帳見て去っていくし…
唯一、私だけが残っているかな…
でも、カッコいいのは変わりないから

『伊月君、今日一緒に帰らない？』

伊月「え、え、い……けど」

え……？
何、その嫌そうな反応は……
ちょっと傷つく…

伊月「……あのさ」『先、行ってるね…』

私は耐えられなくなりその場を離れた


帰り道、私は一人で帰った
伊月君、迷惑そうだったな…
……もしかして、嫌われていた？
泣きそうになったとき、後ろから聞きなれた声が聞こえた

伊月「…ッおい、なに一人で帰っているんだ…！」

『え……なんで』

伊月「お前が一緒に帰ろうっていったからこうしてきたんだろ」

すごい汗。
……走って追いかけてきてくれたんだ

伊月「それとさ……いいたいことあるんだけど」

伊月「付き合ってくれたら突き合うよ」

『…………は？』

伊月「あれ？通じなかった？」

『ごめん、全然わかんない。おもに意味が』

伊月「つまりは付き合ってくださいってこと」

『あぁそういう意味………え？』

伊月「俺、Aのこと好きだ。だから…俺と付き合ってください」

嘘……
伊月君が私のこと好き？

『私も……伊月君と付き合いたいです』

私達はこの日から恋人になった




おまけ

『最初のダジャレはいらなかったな……』

伊月「いや、最近どういうダジャレ告白しようかなと考えていたんだが思いつかなくてさ」

『……あ、そう』

日向順平　好きに決まってんだろダァホ！→←黄瀬涼太　　子犬みたいな彼

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