Really no (ページ5)

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「風呂はいいよ、ほんとに大丈夫だから。」

「ならいいけどさ～、、」

何故か納得いってないらしい先生は、唇を尖らせて黙り込んだ。
もしかして、拗ねちゃった？

「せんせ～拗ねないでよ。」

「拗ねてねーし、ばーか。
もう、風邪でもなんでも引いとけくそ。」

急に口調が悪くなるのは先生の癖、というかなんというか。日常茶飯事。
しかも、風邪でもなんでも引いとけって、縁起でもない。

「俺が風邪引いちゃったら、先生おれとキスできなくなるよ？」

「…………っ別にいいし、」

「え、俺はやだよ。」

先生だって、どうせそんなこと思ってないんでしょ？
ほんっと、素直になれないよね。

「… まっ、いいや。先生の本性知ってるし」

「…… これが本性だけど？」

「はいはいもう分かったから、強がんないでよ。」

「おまえ、高校生のくせに生意気…！」

おまえ、だとか、くそ、だとか。
そう述べる先生がどんどん可愛く見えてきた俺は重症？

「…………そう言えば先生、えろ本ないね。
前はここにあったのに。」

「は、？！知ってたの、？！」

先生と話しながら部屋を物色して見ても、あるのは英和辞典だったり英字の分厚い本だったり。
それが少し映えてオシャレなインテリアと化していた。
まあそれはいいんだけどさ、先生が結構大事にしてたであろうえろ本がなくなるのは問題だよね。

「ねぇ、どこにあるの？」

「……… 読みたいの？」

違うよ。別に読んだところで勃たないし。
俺が興奮するのは先生だけ。

「なわけ。」

「じゃあ、どうしてそんなに知りたいの、？」

…………… そんなの、決まってるじゃん。

「先生が女の体見て興奮してほしくないから。先生が興奮するのは、俺だけでいいでしょ……？」

妬いちゃうよ。

もし、先生がそれ見て扱いてたりでもしたら………
俺、生きていけないかも。