犬飼姉は見栄っ張り【ワートリ】

恨み ページ10

迅「遊真！…ん？Aさんだ」



空「迅さん」『迅』



迅「遊真、おれもレプリカ先生探すの手伝うよ。おれがいた方がはやいだろ？」



空「ありがとう」



『…レプリカ先生って何？？玉狛の新しいトリガー？ついにトリオン兵まで開発したの？？』



空「いや、レプリカはおれの__」



ｶﾞｼｯ 空「むっ！？」



迅「そう、ウチの自律トリオン兵だよ。遊真が試作で持ってるんだ」



…焦ってる。何か隠してる？



……でも、空閑くんの手前詰め寄ることも出来ないな



『空閑くんにとって大切なものなんだよね？』



空「うん」



『それなら早く探そう！迅、どの辺り…？』



迅「もう少し先に行ったところだ、行こう」



『了解！』



空「迅さん、何でウソついたの？」



迅 ﾋｿｯ「あの人にお前が近界民だってバレない方がいい。あの人も三輪レベルに近界民を恨んでる」



空「！なるほど」



迅(…遊真と仲良くなって、少しでも近界民にも良いやつがいるって分かってくれたらいいんだけどな)








ギィッ



氷「！お疲れ様です」



『お疲れ様〜！』



辻「ど、ぉ、つかれ、さま…で……」



犬「遅かったね？」



『ちょっと探し物のお手伝いしてたの。まだ見つかってないけど…戻っていいって言われたから』



氷「私お茶いれます」



『ありがとう！』



…空閑遊真。迅が私には隠したかったことがある



……まさか、近界民？



いや、そんな訳ない。城戸司令が近界民を入れるなんて有り得ない



例え玉狛だとしても、ボーダーに入隊するためには許可がいる



…大丈夫。私は近界民を排除するために訓練をするだけ



氷「お待たせしました」



『あったかい…！ひゃみちゃんのいれるお茶、好きだなぁ』



氷「Aさんは褒め上手ですね…」



『ホントのことだよ！…二宮はまだ着かない？？』



犬「うん、やっぱり今日は無理そうだって。まぁもう救助も終わったし後は上の指示を待つだけだし大丈夫でしょ」



『そうね。辻くんもひゃみちゃんも御家族は大丈夫だった？？』



氷「はい、仕事中だったので何とか」



辻「お、俺もです」



『そっか、良かった！何か不便なこととかあったら何でも言ってね。私一人暮らしだけど色んな人から物貰うから色々あるの』



氷「さすがAさん…今度お邪魔してもいいですか？」



『うん、良いよ〜！』



犬(…帰ってきた時は暗かったけど今は大丈夫そうだな)



辻(女の人の会話って凄い…)

玉狛訪問→←捜索

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す