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｢ハリーが……ぺティグリューはAが闇の魔術を使って…｣
｢やめてちょうだい｣
ジェームズの言葉をリリーが遮る
｢あんな人の妄言を信用するつもり？ずっと味方で、親友でいてくれてるAじゃなく｣
リリーの少し怒った言葉にジェームズは少し俯いた
｢私はそんなこと思っていないさ。ただ、シリウスは何より闇の魔術を嫌っていた……そこが気になるだけだよ｣
｢大丈夫よ。あの2人なら｣
ジェームズは少し自信なさげな声色のリリーを慰めるように肩を抱き、テントの中に入って行った
死喰い人はワールドカップを襲わなかったが、ヴォルデモートの指示なのか闇の印が放たれた
それは大々的に魔法界に知れ渡り、闇の世界が訪れるのではないか、と恐れ戦く魔法使いたちが多数身を隠した
そんな騒動が起きてなお、新学期が始まる直前までシリウスはAの目に関して真相を聞くことは無かった
Aは少しの焦りと安堵の中で日々を過ごしていたが、それもリビングでシリウスが深刻そうな顔で聞いてきたことによって終わりとなった
｢A……本当に闇の魔術は使ってないんだよな？｣
その質問にAはようやくか、と思った
そもそも、シリウスには目が見え立ての頃に一度聞かれていたし、Aたちは闇の魔術を使う生徒たちの身近で育ってきた
疑わない方がおかしいとAは思うのだ
『えぇ……』
Aはそう言ってどう説明しようか考えた
オブスキュリアルとして生き延びられる確率は0に近い
オブスキュラスを宿したものが10歳以上生き延びた例は1人しかおらず、しかもその子自体の記録が少なすぎてほとんど何も情報がないと言っても過言ではなかった
では、どうしてAは生き延びられたのか
それは一重に魂が入れ替わったからである
代わりの魂が彼女の体を生き延びさせ、そして消えかかっていたオブスキュラスを彼女が切に願ったことを叶えたおかげで完全に消滅させることが出来た
だが、Aはシリウスに馬鹿正直に話すつもりはなかった
これ以上未来をかき乱して何になるというのだ
『シリウス、私はね……異例なの』
その言葉にシリウスは困惑した顔をした
『私も最近……思い出したの……どうして私が失明していたか………生まれつきなんかじゃなかった。私は、オブスキュラスの呪いを瞳に宿していた』
Aがそう言ってシリウスを見つめた
シリウスは小さく息を吐いた
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
