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｢何故だ？｣
ヴォルデモートは低く冷たい声で聞き返し、Aの全身を恐怖で凍りつかせた
Aは息を吸うのも困難な中でもハッキリと言葉を発した
『杖を取ったのはスネイプじゃない。ドラコよ』
その言葉にヴォルデモートの顔つきが変わった
｢なぜ俺様にその情報をくれる？貴様はあのハリー・ポッターの側に着く愚かな穢れた血だ。貴様らをあの世に送ってからドラコに聞くとしよう｣
そう言うとヴォルデモートは杖をAに向けた
そう、想定内だ
『アクシオ！』
Aはすぐさま身をかがめて緑の閃光を避けると、スネイプのローブに呼び寄せ呪文をかけて掴むと、ポケットの中の指輪を触った
2人は指輪に吸い込まれるようにぐにゃりと曲がり、船着場から必要の部屋へと飛んだ
そこには戦争が始まる前の喧騒はなく、静まり返っていた
『上手く、いった』
気持ち悪さで胸を押えながらAが震え声で言った
｢お前は、何をしている｣
スネイプも少し気持ち悪そうにしながらAを睨む
『あなたが悪人のまま死ぬのを許さなかっただけ。リリーを、今もまだ愛しているのなら、ハリーの力になってくれないと』
Aはそう言ってスネイプを見つめた
スネイプは馬鹿にしたように鼻で笑う
『スネイプ、お前が学生の頃より愚かになり、本当にリリーたちのことを殺してもいいと考えているのなら…』
｢そんなことを考えたことは無かった｣
その呟きに今度はAが馬鹿にしたように笑った
『予言の内容を教えてリリーを危険に晒したくせに』
その言葉にスネイプが怒ったようにAの胸ぐらを掴み、壁に押し付けた
身長差のせいでAは少し浮き上がり、地面につま先立ちのような状態になる
｢お前はなんなんだ。なぜ目が見えるようになった？なぜドラコが杖を取ったと知っている？
なぜ貴様はあそこに来て、あそこでポートキーを使って生き延びたんだ？出来すぎているとは思わないのか！｣
誰もいない必要の部屋にスネイプの焦ったような怒ったような声が響き渡った
『説明してる暇なんてあると思うの？次はお前じゃなく、ドラコが危険にさらされる。確かに私のせいだが、それでもお前が助けに行くと踏んでの行動よ』
Aはそう言ってスネイプを突き放した
『私を探りたいならみんなを救って、生き延びて』
スネイプは探るようにAを見たあと、苛立ったように必要の部屋から立ち去った
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
