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『優勝杯は見知らぬ場所に私たちを行かせた。ムーディが裏切っている』
Aはダンブルドアの腕を掴んで小声でそう言った
ダンブルドアはサッと会場に目を走らせ、そしてこの場にムーディがいないことを確認すると、すぐさま立ち上がった
｢A、君にも来て欲しい。ハリー、セドリック！君たちもじゃ｣
｢ダンブルドア！私の息子をどこに…｣
｢すまんな、ディゴリー。セドリックは目撃者じゃ。しっかり見たことを擦り合わせねばならん｣
セドリックを抱きしめていたディゴリー氏が講義の声を上げたが、それに被せるようにダンブルドアが言った
｢ダンブルドア、ハリーはもう少し｣
｢分かっているはずじゃ、ポッター。ならん。今でなくては｣
ジェームズの心配そうな顔をよそにダンブルドアは決然とした態度で言った
｢ミネルバ、セブルス｣
人混みをかき分けて中心にやってきたマクゴナガルとスネイプに目を止めると、ダンブルドアはすぐさま2人を呼び寄せる
2人に事情を説明している間にAはリリーの後にハーマイオニーに抱きしめられていたハリーのそばに跪いた
『ハリー、無事でよかったわ』
そう言ってハリーの肩を強く握る
ハーマイオニーが気を使ってすぐにハリーの懐から出ていき、Aは耐えきれずにハリーを抱きしめた
『あそこであなたに呪文が当たっていたら……私はリリーとジェームズに顔向けできなかった。絶対に私自身を許さなかった』
Aの言葉にハリーは泣きそうな顔でAを抱きしめ返した
｢おばさんこそ、死んだら僕、一生僕を許せなかった｣
そう涙声で話すハリーの背をAは優しく撫でて、体をゆっくりと離すと、手を差し出して立ち上がらせた
『あなたにはもうひと頑張りしてもらうことになってしまうけれど』
｢いいんだ。ムーディが、どうかしたの？｣
『これから分かるわ』
セドリックとハリー、そしてミネルバとAはダンブルドアに着いて会場を後にした
スネイプは一足先に何かを取りに行っているらしく、姿は見えなかった
青年2人は両親の心配の眼差しを背中に受けながら、教師たちに連れられてD.A.D.Aの教室へと向かった
教室の2階にある私室の扉を破壊して押し入ると、ムーディは空瓶を漁る手を止めてこちらをゆっくりと振り返った
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
