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『2人は早く優勝杯へ！あれはポートキーだ！』
背後を振り返らずにAが叫んだ
｢小僧2人を庇いながら何が出来るというのだ！｣
ヴォルデモートの冷たく恐怖に陥れるような声が響き、Aの足は竦んだが、それでも決して杖を下げることはしなかった
下げたら最後、怯んだら最後、後ろにいる生徒が、大事な子供たちが殺られてしまう
｢Aおばさん！｣
ハリーが叫んだ
『ディゴリー！』
Aは任せるように名を呼んだ
セドリックは一瞬迷ったようだったが、すぐにハリーの腕を引いて優勝杯へ向かった
しかし、死喰い人がそれをよしとしない
青年2人に杖を向け、容赦なく死の呪文を放つが、不意打ちじゃないためセドリックとハリーは交わしたり応戦したりしながら歩を進めていた
｢待って！セドリック！おばさんが！｣
ハリーは優勝杯へ近づくセドリックにそう言った
｢ハリー！このままじゃ劣勢だ。助けを呼ぶんだ！｣
セドリックが強く言う
｢俺様から逃げるな！ポッター！｣
ヴォルデモートが鬱陶しそうにAを睨みつけながら言った
『ステューピファイ！』
｢エクスペリアームス！｣
Aとハリーの声が同時に重なった
ヴォルデモートは瞬時にその2つを防いだが、隙を生んだ
死喰い人が出す呪文を交わしながらAはセドリックとハリーの方へ走り出した
『掴んで！』
そう叫ぶと同時に3つの手が優勝杯を掴み、優勝杯はグルグルと3人を連れて動き出した
ドサリと原っぱの上に寝そべる感覚が広がる
Aはバクバクと耳元で鳴り響き、今にも口から飛び出そうな心臓を抑えるために呼吸を繰り返した
浅く早くなっていた呼吸は徐々に落ち着きを取り戻していく
そうしてようやく、周りが騒然としていることに気がついたのだった
優勝者であるハリーとセドリックは恐怖で支配されているようで、教師の1人は倒れて動かない、何かあったと思うのは当たり前の光景だったからだ
｢A！何があったのじゃ｣
ダンブルドアが焦った様子でAに聞いた
『奴が…』
Aはもう一度深呼吸した
『ヴォルデモートが動き出しました』
周りに集まってきていた生徒たちが恐怖と驚愕で声を上げ始める
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
