126話 ページ28
A視点
冥冥「?なんて書いてあったんだい?」
A「呪霊の力を借りて、長生きをし続けたみたいです」
冥冥「呪霊の?」
A「はい」
もしかして、その呪霊って……
冥冥「……そんな事が可能なのかと聞きたい所だったけど、五条君に言われてるんだったね
“自分の持ってる常識は捨てた方がいい”と……
だけど、その呪霊ってのはもしかして……」
A「……恐らく、冥さんが思ってる通りだと思います」
冥冥「呪胎九相図……
此処にあるんだったね?」
A「はい」
白虎の言う通りだと、4番〜6番が此処にある
1番可能性が高いのはその4番〜6番を使って長生きしてたって事になる
でも、それでも騰蛇は認めなかった……
っ……当たり前だ……
私だって、今回ばかりは、それで認めようとは思わない……!
式神の皆んなは私の事を過大評価しすぎだと思う……
他の人達は、弱くなかった……
強かった
確かに、騰蛇の継承者は式神かもしれない……
でも、だからって、呪物にまで手を出すのは違うんじゃないの……!?
継承したかったのかもしれないけど、でもそれって騰蛇が望んだ事なの……!?
人外になれるとしても、方法は違ったのがあるんじゃないの……!?
それを、敵である呪霊の力を頼ってまでする事なの!?
騰蛇【おごら゛な゛でい゛い゛
Aばおごる゛ひづよ゛はな゛い】
でも……!!
騰蛇はそれじゃあ報われないよ!!
コレは、あんまりだよ……!!
騰蛇【お゛れは、おま゛え゛が、そう゛かん゛がえ゛でぐれる゛な゛ら
それ゛だげで、じゅ゛うぶんだ……】
!……優しすぎだよ……
騰蛇……
冥冥「……報われないな
此処の式神は……」
A「!冥さん……」
冥冥「私達は呪霊を祓う為に居る
確かに、呪霊の力を操って戦う術師も居る
けど、呪霊に頼るとは別物だ
そこまでして、長生きしようとは思わないね
それに、その敵に頼ってまでどうにかしようとしてたんだろうけど、私ならそんな奴に力を貸したくないね
私は、Aみたいに真面目で優しくてまっすぐな人間にだったら幾らでも力を貸してあげるよ
今回は、継承しようとしてた奴等が全員ロクでなしだった
その式神は随分、気の毒だと……
私は思うね」
騰蛇【……に゛んげんなのに……
お゛れを゛きずかう゛のか……?】
……人間だからだよ……
騰蛇【?に゛んげん゛だから……?】
うん……
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