95話 ページ46
A視点
ライナー「お前等が俺等を出し抜くにしろ、俺等がお前等を連れ去るにしも、夜まで待つしかない……」
ユミル「鎧の巨人のまま走って故郷に帰らず、こんな所に立ち寄った理由は何だ？疲れたから休憩してんのか？」
ライナー「お前の想像に任せる」
ユミル「単純に夜を待ってるって事か？」
ライナー「それもあるかもな」
そういえば、何で私も？
ユミルとエレンを連れて行くのは巨人化の力があるから……
なら、私は、忍術や呪力を使えるから？
ねぇ、ベル君、お兄ちゃん………
ベル君は………私と恋人として接してくれてた………
お兄ちゃんとお姉ちゃんは…………私の事を妹の様に接してくれてた………
あれも………全部、全部嘘だったの？
全部、演技だったの？
ベルトルト「A………僕は、故郷に無理矢理連れて行こう何て事はしたくないんだ……Aの嫌な事はしたくない………それに、僕は巨人でAは人間だ………こんなのが恋人で良い気持ちにならない事は分かってる。それに、僕達はAの親を殺した様な物だ………一緒に居たくないって思うのが普通だ………だけど、お願いだ………！壁の中に戻る事だけは………辞めてくれ！壁の外なら僕の近くじゃなくても良いんだ………だから、お願いだ……！壁の中だけは………戻らないでくれ！」
ライナー「ベルトルト………」
ベル君………
A「ねぇ、ベル君、1つ聞いていいかな？」
ベルトルト「？な、何だい？」
A「ベル君は………私と恋人で幸せだった？それが、どんな私でも……」
ベルトルト「も、勿論だ！僕はどんなAでも、何処に居ても、Aが好きなんだ！」
そっか…………良かった………！
それなら…………私の隠してた事全て話さなきゃ………
ベル君は………いいや、ベル君とお兄ちゃんは教えてくれたのに、私だけ言わないのは可笑しい！
A「ありがとう……ベル君………ねぇ、ベル君………これから話す事は………“此処の世界”の人は知らない事………」
ベルトルト「此処の………世界？」
ライナー「どういう事だ？」
A「まず、私は………別の世界から来た人………」
ベルトルト「べ、別の世界から……」
A「うん、この前、ベル君が言ってた通り、私は別の世界の人なんだ………だから、此処に私の親なんて居ない………」
寧ろ、彼奴等を親なんて思わない！
ライナー「じゃあ、俺達に嘘を付いてたって事か？」
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作者名：りん松 | 作成日時：2019年6月11日 18時
