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救いの手 ページ6

「、、、え?」


今、なんと、、、?


「そこで、お兄様に


お腹の子のことを伝えてくれないかしら?」



紅玉様は遠くを見て言った


私はダメだと分かっていながら




紅玉様についていった



懐かしい宮中は


あまり人がいなかった



「今ね

天山山脈にみんな出払ってるから

あんまり居ないの」


紅玉様の声が廊下に響く


見慣れた


けれど懐かしい床を見た



そして


私のいた部屋に着いた




紅玉様は私を見た



私は



ゆっくりと頷いた



コンコン


リズムの良い音が響く



「お兄様、紅玉ですわ」



中から紅覇様の声が聞こえた




あぁ、いつぶりだろう



紅玉様は


私を中へ促し、



自分は外で見張っているから


話してきて、と囁いた



扉がしまり、静かな空間が広がる


「紅玉?」



紅覇様の声にビクリと体を揺らした



「今、書物を見ていたんだ」


近づく声に体が硬直する



「用事なら早く、、、」


サッと私の前の布が避けた


そして



懐かしい



淡い赤の髪色が見えた



「、、、苺凛?」



私はゆっくりと顔を上げた




「紅覇様、、、」



前より少し背が伸びたのだろうか


でも



前と変わらない日向の匂いがする




はっとしたように


紅覇様は膝を折った



「申し訳ございません、


御無礼をお許しください



苺凛義母上」




胸に何かが刺さったように



痛みが広がる





そう、今は



私はこの人の義母という立場




涙が溢れた



私の涙を見て


紅覇様は驚いた





「やめて、下さい、、、



体を起こして下さい、、、」



とめどなく溢れる涙



この涙を止める方法など



知らない




紅覇様は少し迷ったように


体を起こした




すると外から



紅玉様の声が聞こえた



「苺凛ちゃん?


もうすぐ昼食を持ってくる女官が来るわ



早く」



私はその言葉に振り向いた


そして



もう一度紅覇様をみた




「紅覇様、、、



私のお腹には




子がおります」



その言葉に


紅覇様は顔を顰めた




「この子は、、、




私と




紅覇様の






子です」




それを聞くなり




紅覇様は泣きそうな顔をした





「僕の子供、、、?」



私は頷いた


紅覇様はお腹に手を置いて



優しくなでた




「そうか、、、」



涙を流す紅覇様に



私も涙を流した


「私はこの子を育てます

だから紅覇様も紅周を、、」


その言葉に紅覇様は頷いた


そして


顔を近づけて


口付けを交わした

その名は→←紅き姫君



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推しは最高神☆推しを幸せに☆ - 面白いろいです!!最初そうりんちゃんに酷い事した白龍ゆるせませんでした(モルもです)あと、紅徳は最低。 ですが小説は最高なので更新待ってます! (2020年9月5日 22時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごみるく | 作成日時:2019年10月5日 11時

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