まもるべきもの。

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ガラス張りになったところから店を覗くと









今日も彼女はいた。









商品整理をしているようだ。









ｶﾞﾗｶﾞﾗ





『いらっしゃいませ〜』







よかった。






彼女はこちらを見ていない。





立て続けに来たら嫌がらないだろうか。









彼女が整理している場所は弁当コーナー。









今日もカップラーメンにすっか…







一目彼女を見れただけでいい。






気づかれない内に帰ろう。









『あれ…？』








彼女はそんなに甘くなかったか(笑)








「わ！え、あ！こ、こんばんは！」







俺はあたかも今日この店に入って初めて気づいたかのように振舞った。








『また今日もカップラーメンをお買い上げですか？(笑)』






「はい…(笑)えへへ(笑)」






『もう…でしたらせめて私オススメのソース焼
きそばにしてください！(笑)』





「ソース焼きそば…それにします(笑)」






『あ！そうだ！少しだけ待っていて頂けませんか？今日は早くあがらせてもらえるのでよかったら…一緒に帰りません？』









まじ？そんなことってある？








俺の心臓の音はどんどん速くなる。

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