可愛い彼氏 ページ9
文化祭の準備が楽しみ!
盛り上がって来たなあ
と安心していたのもつかの間
「相川くんも絶対メイド似合うよね!」
ん???
「確かに!女装だってバレなさそう!」
「それおもしれえじゃん!」
んんんん???!!?!
待て、落ち着け
真冬もメイド?!
真冬が女装?!
落ち着けない!!!
またも盛り上がり始めたクラス
というかさっきより全然盛り上がってるんですけど!!
教卓であんぐり口を開ける私
とうの本人はというと
周りの子にやっちゃいなよ〜などと言われてあわあわしている
ハッと我に返り
「で、でもさすがにメイドの女装はどうなのかなあ、なんて」
やっとの思いで出た言葉はなんとも曖昧なものだった
普段仲良くしてくれてる友だちも私側につく様子はなく…
完全に面白がってる!
「本人はどうなんだ?」
男子の発した言葉に
ばっと真冬の方を見る
クラス全員の視線を一心に受けて
かなりテンパっているようだった
助け舟を出そうかと思った時…
「Aがやれって言うならやるよ?」
真冬がこちらを見ながら言った
先ほどまで真冬に向いていた視線が一気に私に集まった
全員が私の言葉を待っているようだ
「えっと…」
実行委員の立場からすれば
文化祭が盛り上がって欲しいから女装した方が面白いんだろうし
やって欲しいけれど…
彼女の立場からすれば
真冬が嫌なら無理にやらせたくないというか
いや真冬のメイドとか完全に可愛いし見たいんだけどね!!
しかしやると確かに彼は言ったのだ
それならもう
答えはひとつしか無いではないか
「…相川くんもメイドになるということで決定したいと思います…」
予想外すぎる
311人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピリひっつ@ハチミツ(プロフ) - 応援してます!! (2018年2月18日 18時) (レス) id: edba57390b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜田サクラ | 作成日時:2017年11月30日 23時