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こわい ページ27

キーンコーンカーンコーン



4時間目の開始を知らせるチャイムが鳴る



ひやっとした静かな廊下で

私は依然動けずにいた


先輩の教室の扉を見たまま立ち尽くして…





いや、



正確には足がすくんで動けないだけ




なんで?




早く戻らないと




真冬が心配する…







『僕の目が届かないところには行かないで』


『今までどこ行ってたの?!またそうやって僕以外の男と…!』







真冬の言葉が蘇ってくる


きっと怒る


早く


教室に…




「…なんで…?」




目の前がぼやけて熱いものがつたった


頰が濡れている



なんで私泣いてるの?



好きな人に大切にされてるのに涙が流れるわけないのに


なんで



悲しいから?


つらいから?



…こわいから?




分からないよ



そんな、









「A」









息を飲んだ






「ま、まふ…」






いるはずのない彼が目の前に立っている


一瞬で全身の血を抜かれたような感覚



ぼやけた視界に映る真冬がどんな表情なのかは分からない





「こんなところで何やってるの?心配したよ」




一歩、また一歩


近付いてくる真冬は本当に真冬なんだろうか




「ごめん…なさい」

作者です→←裏切れない



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ピリひっつ@ハチミツ(プロフ) - 応援してます!! (2018年2月18日 18時) (レス) id: edba57390b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜田サクラ | 作成日時:2017年11月30日 23時

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