一難去ってまた一難 ページ22
マイクを渡され視線が一気に私に集まる
冷や汗が止まらない
「えっと…２年の、市川A…です
特技では無いですけどピアノは好きです」
やりきった〜
「ではピアノ演奏をお願いします！」
「え」
いやいやいいよ私の演奏は！
といっても断れる雰囲気でもない
私は覚悟を決めてピアノの前に座る
鍵盤に手を置くと震えているのが分かった
心の準備が出来てないピアノの発表会的な感じですよ？
緊張とかいうレベルじゃない
ふぅーっと一度深呼吸をして
音を鳴らす
一度弾き始めてしまえばあとは平気だった
夢中だったので何を弾いたかさえ記憶に無いけれど
今までにない大きな拍手をもらえた
なんだか変に目立ってしまったがとても気持ちよかった
「ありがとうございました！ステキな演奏でしたね〜
さあ続いての企画はみなさんお待ちかね告白タイムです」
ん？
湧く会場
安心したのも束の間
どうやら告白の演技対決的なものをやるらしい
相手役は…ミスターコンの方で優勝した人みたいだ
例によって水島さんから始まった
「設定は幼馴染！どうぞ」
相変わらずテンションの高い司会の人
向き合う２人で水島さんが口を開く
会場はしんと静まり返っていて緊張感がある
「あのね、私ずっと小さい時からあなたの事が
好きだったの。」
水島さんの一言に黄色い歓声が飛び交う
「俺もお前を幼馴染なんて思った事は無かった」
より一層歓声は大きくなり
なんとハグまでしたものだから会場は大盛り上がり
これは、
恥ずかしいとかいう問題よりも…
私彼氏いるんですけど…？
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ﾋﾟﾘひっつ@ハチミツ(プロフ) - 応援してます！！ (2018年2月18日 18時) (
レス) id: edba57390b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田サクラ | 作成日時：2017年11月30日 23時
