お昼ごはん ページ3
「さぶっ」
お昼休みなので屋上に上がってきた
日は当たっているもののやはり屋上は肌寒い
柵にもたれて座る
空をぼーっと見上げていたらドアが開く音がした
「遅いよー真冬!」
はやく、と手招きをすると
トテトテという効果音が付きそうな走り方でこちらへ向かってきた
「お待たせ!」
私の隣にひっついて座ってくる
「はいどーぞ」
今日の分のお弁当を手渡す
付き合い始めてからは私が真冬の分も作ってくるのが習慣になっているのだ
自分のとついでだから負担ではないし
何より真冬が喜んで食べてくれるので
作りがいがあるというものだ
「うん!今日もおいしい〜」
「ほんと?良かった」
いわゆる萌え袖でお弁当を抱えている姿に母性本能がくすぐられる
「喉に詰まるからゆっくり食べなよ?」
「今僕のこと可愛いと思ったでしょ」
「ばれた?」
「もうっ」
ぷくっと頬を膨らませる真冬
可愛さ倍増してる…可愛い
私が必死ににやけを抑えていると
真冬の手が伸びてきて両手で顔を包まれた
「Aの方が可愛いのに」
ほっぺをぷにぷにされる
少し不機嫌そうに、また私を喜ばせるようなことを
さらっと言ってしまうんだから!
どんどん顔が熱くなる
「わ、わかったからもう手はなして///」
そう訴えてもなかなかぷにぷにを辞めてくれない
「真冬ってばー」
「ほっぺ気持ちよすぎる…なんかハマった」
「おい」
しばらくぷにぷにはやめてくれなかった
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ピリひっつ@ハチミツ(プロフ) - 応援してます!! (2018年2月18日 18時) (レス) id: edba57390b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜田サクラ | 作成日時:2017年11月30日 23時