(kz story)...1

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【タスクside】








なんとなく、海辺を散歩してそしたら…




女の子が倒れてた。





急いで駆け寄ると苦しそうにしていて起こそうとゆする。



その女の子は目を開けて急いで上半身を起き上がらせた。




その時、俺は正直驚いたんだ。



こんな可愛い子がこの国にいたなんて。




名前はアヤ。




声が出ないみたいだけど、一緒にいると心が落ち着くっていうかホッとするっていうか




とても素の自分でいられた。




俺は昔から王子だからって大人からちやほやされて、正直鬱陶しかった。




でも完璧な人になろうと努力して、素の自分は捨て、仮面をつけて生きてきた。






アヤと出会ってその仮面をはずせて、一緒にいるのが楽しかった。






でも、王に呼び出された。



「タスク、お前は隣の国の姫と結婚をしてもらう。



相手も楽しみにしているぞ。



国のためだと思え。」





…ふざけるな。



あった事もない女と結婚しろ、なんて。



俺は、国を豊かにするための“もの”じゃない。




怒りが爆発しそうな時、王が怖いほど静かな声で言う。




「タスク、お前最近アヤという女と仲良くしているじゃないか。



もうその女と仲良くするのはやめろ。


どうしても、守れないというのなら






…その女を消すしかないな。」





消すって…





「そんなこと王がしたら国民にどんな反感をもたれるか…」


「王子のためといえば大丈夫だ。タスク受け入れてくれるな。」



…選択肢は一つしかない。




「はい、分かりました。」






王の言いなりになって、王に操られたような物でも、









彼女の命を守れたなら、彼女の笑顔が守れたなら、









俺はそれで良い。






それが




俺の心を殺すことになろうとも









アヤが好きという気持ちは変わらないから。






それは、きっと俺の隣からアヤが姿を消そうと変わらない。









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