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6-2 ページ19

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私も、隣に座る。







…。




何も話さない。


何も喋らない。



沈黙の中でもただ雨の音だけが聞こえた。





「す、すごい雨だね。」



沈黙に耐え切れなくて、話しかける。



「あぁ。」



そう上杉くんが言った時、雷が鳴った。




「きゃっ!」



思わず悲鳴を上げる。


そして、パチッと部屋の電気が消えた。




「え?」



外も暗くなってたから周りは真っ暗。




「停電か…」



冷静に呟く上杉くんとは違って私はいきなりの停電に慌てていた。




「上杉くん何処!?」



暗闇の中、上杉くんを探す。



「あまり動くな。」


上杉くんが言った時、手が何かに触れた。




触ると、そのものからぬくもりが伝わってきた。



上杉くんの手?




そして、二度目の雷。



「きゃあ!!」



思わず、手があった方に向かう。



そして、だんだんと上杉くんが分かってきた。



また雷が鳴る。


でも今までの雷とは違う、とても大きい音でなるから怖くなった。



「きゃっ!!!!」




上杉くんだと思うものにしがみつく。





「なっ、立花っ。」




上から聞こえる声に反応しないでギュッとしがみつく。





伝わってくる体温に不思議とさっきの怖さが無くなった。



しばらくそのままでいると、パチッとまた音がして電気が点いた。




顔を上げると視界に入る上杉くんの顔。




思ってたよりも近い距離に顔が熱くなる。







…。



少しの沈黙の後、慌てて上杉くんから離れる。



「あ、ごめん…」




上杉くんを見ると、顔から火が出るようになっていた。



「何でもねぇ…。」




いつもと違う上杉くんの様子に笑っちゃう。




「んだよ。」




不機嫌そうな上杉くんに思わず目をそらしてしまう。



なんとなく、窓を見る。



「え…


雨がやんでる。」




見たら、さっきの雷は嘘のように晴れていたんだ。



「んだよ。この天気…」




上杉くんも窓に近寄る。




「あ!虹!」



なんとなく上の方を見ると、虹がかかっていた。




しかも、三日月も一緒に出てて、とても綺麗だったんだ。




上杉くんも黙って目を細める。



あ!そういえば!



私は、あるおまじないを思い出した。









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6-3 【END】→←6-1 *曇り空にキミと*



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菊香(プロフ) - にーなさん» 遅れてごめんなさい!本当そうです!翼が出るか出るかと心待ちにしていたのに…残念でした…… (2017年10月18日 22時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
にーな - アニメに翼が出なかったのはショックですね(T-T) (2017年8月30日 17時) (レス) id: 839e9aa7fd (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - 美桜♪ さん» そ、そうかな?ありがと~♪美桜は、誰押し? (2016年3月26日 9時) (レス) id: 52fa666800 (このIDを非表示/違反報告)
美桜♪ - 菊香さん» いやいや…菊香でしょ!断然! (2016年3月23日 17時) (レス) id: 59f27b1e9c (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - 美桜♪ さん» 美桜(♪抜かして呼んでも、大丈夫?)の作品も、読んでるよ〜!いや、私のと比べたら、美桜の作品が上手すぎて… (2016年3月23日 13時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菊香 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年11月6日 21時

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