(kz story)...1

４-２ 【ＥＮＤ】 ページ15

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七月十二日


目が覚める。


ベッドから体を起こす。




カーテンを開ける。




可愛い奈子の寝顔に思わず微笑む。



制服に着替える。


髪をブラシで整える。



階段を降りる。



こんがりと焼けた目玉焼きの音がする。



「いただきます。」と一言言って、朝食を食べる。



「ごちそうさま。」と一言言って、二階へあがる。



学校へと行く支度をする。



鞄を持って「行ってきます。」と言い、家を出る。




いつものこと。
いつもの日常。



それは、毎日同じ時間を過ごしている。


ある、一つのことを…ある、たくさんのことを達成するために。



学校へと歩く。


目の前で、道路工事を行っている。



そのまま右に曲がることもできたが、道路工事の道をそのまま行ける道を歩いた。



学校へと着く。


翼に出会う。


「おはよう。」と声をかけることができたが、黙って通り過ぎた。



佐田真理子の声が聞こえる。


きっと、私の悪口だろう。


言い返すこともできたが、私は黙って教科書を開く。



学校が終わる。



一旦家に帰ることもできたが、私はそのまま秀明へと向かった。


秀明に着く。


カフェテリアへと行くこともできたが受験Ｂの教室へ向かった。




いつの間にか秀明が終わり、家に帰る。




そして、眠りに着く。









私達は、毎日いろいろな選択をして日々を生きている。



しかし、それは本当に正しい選択なのだろうか。



ここは、正しい選択を選ばなければ、次の日へと進めない。



正しい道を選ばなければ、今日が終わらない。






それは、本当に良いことなのだろうか。



悪いこともあれば良いこともある。


それが、人生というものなのではないか。





この世界は、そんなことを考える隙も無い。



いつも、正しさを追及して。








・

◆

・




正しい道を選ぶまで




時は永遠に進まない




「嗚呼、明日はいつやってくるの?」




・

◆

・







【END】

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