検索窓
今日:9 hit、昨日:15 hit、合計:224,023 hit

となり*30 ページ30

その人と連絡をしていたらしいさかたんは、スマホをしまいながら言った。

「6時にここ来るらしいよ。」

現在時刻は、2時。
なら、あと4時間は2人でいられるということだ。

そのことに少しホッとする。



そのまま雑貨屋さんを探索していると、赤いリボンをつけた熊のキーホルダーを見つけた。
あ、これ、なんかさかたんにピッタリかも。

そう思って、さかたんの方を見る。
彼は彼で、他の所を見ていてこっちに気づいていない。


「………よし。」

小さく呟き、熊のキーホルダーを持ってレジに向かう。
さっき、ご馳走してもらったのだからこれくらいお礼してもいいよね。

お会計を済ませ、キーホルダーが入った袋を持ってさかたんの元へ行く。



「あれ、なんか買ったん?」

「うん、私はこの店もう良いかな。坂田君はもう少し見てる?」

「ごめん、もう少し見たいからちょっと待ってて?」


その言葉に、頷いて一旦店から出る。
店の前にある椅子に腰掛けていると、袋を持ったさかたんが現れた。


「買い物終わった?」

そう聞くと、頷いたさかたん。


渡すのは今だよね。
そう思って、袋をさかたんに差し出す。


「はいこれ。お昼のお礼も兼ねて、プレゼント。」

そう言って渡すと、少し目を見開いた。


「今見てもええかな?」

私が頷くと、さかたんは袋を開けて熊のキーホルダーを出した。



さかたんは少し、熊のキーホルダーを見つめてそのまま あはっと笑った。


「え?」

なんで笑ったのか分からなくて、キョトンとしているとさかたんに袋を渡される。
それはついさっき、さかたんが買っていたもの。



「これ、俺から瀬川さんにプレゼント。」

まさか、さかたんからプレゼントをもらえるなんて………。
驚きながら、さかたんを見る。


「開けてみて。」

その言葉に頷いて、袋を開ける。


取り出すと、それは…赤いリボンがついたウサギのキーホルダーだった。

となり*31→←となり*29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (224 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
498人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

菊香(プロフ) - サラさん» ありがとうございます!早速お邪魔しますね(^^) (2018年2月1日 20時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 菊香さん» 大丈夫ですよ!お待ちしております! (2018年2月1日 7時) (レス) id: 26a9623291 (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - サラさん» まじですか!!ボード行っても大丈夫でしょうか? (2018年1月31日 11時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - うしさせの春ツ北海道参戦します! (2018年1月31日 5時) (レス) id: 26a9623291 (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - ちーちゃんさん» ぴゃああああ(( (2018年1月30日 23時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:菊香 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年11月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。