転生した 苺の王子は 鬼殺隊 5

弍佰 弍 話 ページ14

るぅとside





僕は、いつの間にか気絶していたらしい

起きたらころちゃんが鬼になりかけていて、本当に、ものすごく焦ったけど…
「半鬼」の状態に戻ってくれてよかった





るぅと「ころちゃん、本当にもう大丈夫なんですよね？」

ころん「うん、もう平気…るぅとくんのおかげだよ」

るぅと「そもそも、僕が気絶したせいでしょ？」

ころん「…？」





ころちゃんが鬼化する時は、決まって仲間が傷ついた時
今回も、僕が気絶したせいで、ころちゃんのリミッターが外れたんだと思う

本人は分かってないみたいですけど…
これは、なーくん達に相談しないと





ころん「るぅとくんの方こそ大丈夫なの？怪我してない？」

るぅと「あ、背中を少し切られたくらいです」

ころん「え！それって大丈夫なの!?」

るぅと「大丈夫ですって！ほら、包帯も巻いて…るし……」

ころん「るぅとくん？」





包帯が巻いてある…
この包帯…僕が自分で…？



ズキッ…





るぅと「っ……」

ころん「るぅとくん!?」

るぅと「あ、大丈夫…ちょっと頭痛がしただけです」

ころん「本当に？」

るぅと「ホントです、だから心配しないで…」





この頭痛…どこかで…

僕は痛みを紛らわすように、話題を変えた





るぅと「それより、炭治郎と禰豆子ちゃんは？」

ころん「あ…うん、2人とも無事だよ。累は義勇がとどめを刺したし」

るぅと「冨岡さんが？」





僕が気絶してる間に、累が生き返った？
いや、死んでなかったのか…

…あれ、何で僕…気絶してたんだっけ？





ころん「あちゃー…義勇、炭治郎と揉めちゃってるよ」

るぅと「え？」





ころちゃんの視線に目線を合わせると…
冨岡さんが、累の残った着物を踏んでいて、
炭治郎が、その冨岡さんに睨みつけている最中だった





義勇「人を喰らった鬼に情けをかけるな。子供の姿をしていても関係ない。何十年、何百年生きている醜い化け物だ」

炭治郎「殺された人たちの無念を晴らすため、これ以上被害者を出さないため…もちろん俺は容赦なく鬼の頸に刃を振るいます。
だけど、鬼であることに苦しみ、自らの行いを悔いている者を踏みつけにはしない」





うーん…どちらの言い分も理解出来る
って、そんなこと考えてる場合じゃなかった





るぅと「止めに行かなくていいんですか？ころちゃんの兄弟子と弟弟子でしょ？」

ころん「んー…もうちょい見守るよ」

るぅと「…？」





ころちゃんは、そう微笑みながら答えた

弐佰 参 話→←弍佰 壱 話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す