★ 6 ページ8
「……む。愚民共か」
外人風の男性はそう言うと、おもむろに階段を上っていく。
「ボク達も行こうか」
少年がそれだけ言うと、他の三人も階段へ向かう。
Aはどうしようか考え、早乙女から渡された封筒を見る。
この中に何か書いてあるかな……、そう思ったのだ。
しかし。
「ほら、ライちゃんもおいでおいでっ!」
「……は?」
時すでに遅し。
Aは男性に引きずられるようにして、外人風の男性が向かった二階へと連行される。
二階の休憩スペースらしきところにつくと、男性がAに席を薦める。
「いらない」
対応に一瞬困り、Aはそい素っ気なく返すと。
「そー言わずにっ!ねえねえ、君もマスターコースの子なの?」
名前を告げた、その中では背が低いといえる、寿嶺二が当然のことのように問いかけてくる。しかしAは心の中で首をひねる。
マスターコースって……、何?
元々アイドルやら作曲家やらといった仕事を目指していなかった彼女にとって、その制度の名はほぼ無縁の存在だった。
「さっき見たでしょ?ボクらはあの6人のアイドルグループ……。 ST☆RISHともう一人。
そのマスターコース制度でボク達は指導してる。
君はなんでここに来たの?」
美風藍は少し不審そうな様子を隠さず、Aに問いつめる。
カミュは我関せずという姿勢で、コーヒーに手を伸ばす。
黒崎蘭丸はどうでもいいというように8人を軽く目で追っていた。
「私は……。言われたから、ここに来た」
Aは事実のみを適当に伝える事にした。
早乙女に言われて曲だけ出すことにしたこと。
早乙女に渡された紙を頼りに進んだら、この建物に着いたこと。
そして、封筒を龍也に渡さなければならないこと。
83人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» ありがとうございます! 今直しました。 (2015年10月28日 21時) (レス) id: 03b61e41c3 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - 続き楽しみにしています。あのー、すみません、32話ならなくてが、なりにくてになっているみたいです (2015年10月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» 登録ありがとうございます! 今直しました。確かにその方が違和感がありませんね。ご指摘ありがとうございました! (2015年10月3日 11時) (レス) id: 97a18e3294 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - お気に入り登録させていただきました。続き楽しみにしています。あのー、文章なのですが、うかがってありますではなく、うかがっていますの方がいいと思います。突然すみません… (2015年10月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
なまけ(プロフ) - 十六夜星夜さん» うん!!頑張って!!更新楽しみにしてまーすd(´▽`) (2015年9月30日 20時) (レス) id: a890b1cbfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:十六夜星夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/indigo09261/
作成日時:2015年9月29日 20時