検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:48,694 hit

★  39 ページ34

「ね、手伝うよ」


Aの言葉にトキヤが振り向く。


「お気持ちは嬉しいですが、今日は私達の当番です。大丈__」

「ホントっ!?俺、雷の作ったモノ食べてみたい!」

「……」


トキヤの声の上に音也の声が重なり、彼女は黙った。
トキヤの眉間を見ないようにしながら、口を開いた。


「私、貸しは嫌いだから。今回は二人に時間割いて、色々教えてもらった。
 だから手伝う。良いよね?」


Aは強引に話を終わらせ、音也からエプロンを受け取った。






「す、すごい……!」

「これは……、予想以上ですね」


30分後、Aはトキヤに言われた料理を作った。
さらに、てこずっていた音也の料理も手伝い予想していた
終了時間の15分前に出来上がった。


「雷すごいよっ!すっごく美味しそう!ねえ、早く皆を呼ぼうよ」


音也が食べるのが待ちきれないといった様子で言う。
トキヤは頷き、エプロンを綺麗に畳んで棚に置き廊下に向かった。
音也もそれに習う。が……。


「あっ、あれっ?ここはこう折って、ここは中に入れて……」

「お、音也?何してるの?ぐしゃぐしゃだけど……」

「俺、こういうのちょっと苦手でさー……」


あはは、と笑う彼にAはため息をつくと、エプロンを彼の手から取った。


「これはやっとくから。行きなよ。トキヤの眉間がおわる前に」


とんっと音也の背を押した彼女は笑っていた。
音也達の事をまるで自分の弟のように感じながら……。




その後、すぐにメンバーが集まった。
ただ、カミュとセシルは見当たらなかった。
春歌に聞けば仕事らしい。


テーブルに並んだ夕飯に、後輩達と嶺二、蘭丸の声が重なる。


「何だよこれ!めっちゃ美味そう!」

「何々!?今日おとやん達だったでしょ?すっごく美味しそうじゃない!」

「今日の夕飯、なんかいつもとちげーな。うめえ……」

★ 40→←★ 38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
83人がお気に入り
設定タグ:うたプリ , うたのプリンスさまっ , 寿嶺二   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» ありがとうございます! 今直しました。 (2015年10月28日 21時) (レス) id: 03b61e41c3 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - 続き楽しみにしています。あのー、すみません、32話ならなくてが、なりにくてになっているみたいです (2015年10月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» 登録ありがとうございます! 今直しました。確かにその方が違和感がありませんね。ご指摘ありがとうございました! (2015年10月3日 11時) (レス) id: 97a18e3294 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - お気に入り登録させていただきました。続き楽しみにしています。あのー、文章なのですが、うかがってありますではなく、うかがっていますの方がいいと思います。突然すみません… (2015年10月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
なまけ(プロフ) - 十六夜星夜さん» うん!!頑張って!!更新楽しみにしてまーすd(´▽`) (2015年9月30日 20時) (レス) id: a890b1cbfe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十六夜星夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/indigo09261/  
作成日時:2015年9月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。