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「ね、手伝うよ」
Aの言葉にトキヤが振り向く。
「お気持ちは嬉しいですが、今日は私達の当番です。大丈__」
「ホントっ!?俺、雷の作ったモノ食べてみたい!」
「……」
トキヤの声の上に音也の声が重なり、彼女は黙った。
トキヤの眉間を見ないようにしながら、口を開いた。
「私、貸しは嫌いだから。今回は二人に時間割いて、色々教えてもらった。
だから手伝う。良いよね?」
Aは強引に話を終わらせ、音也からエプロンを受け取った。
「す、すごい……!」
「これは……、予想以上ですね」
30分後、Aはトキヤに言われた料理を作った。
さらに、てこずっていた音也の料理も手伝い予想していた
終了時間の15分前に出来上がった。
「雷すごいよっ!すっごく美味しそう!ねえ、早く皆を呼ぼうよ」
音也が食べるのが待ちきれないといった様子で言う。
トキヤは頷き、エプロンを綺麗に畳んで棚に置き廊下に向かった。
音也もそれに習う。が……。
「あっ、あれっ?ここはこう折って、ここは中に入れて……」
「お、音也?何してるの?ぐしゃぐしゃだけど……」
「俺、こういうのちょっと苦手でさー……」
あはは、と笑う彼にAはため息をつくと、エプロンを彼の手から取った。
「これはやっとくから。行きなよ。トキヤの眉間がおわる前に」
とんっと音也の背を押した彼女は笑っていた。
音也達の事をまるで自分の弟のように感じながら……。
その後、すぐにメンバーが集まった。
ただ、カミュとセシルは見当たらなかった。
春歌に聞けば仕事らしい。
テーブルに並んだ夕飯に、後輩達と嶺二、蘭丸の声が重なる。
「何だよこれ!めっちゃ美味そう!」
「何々!?今日おとやん達だったでしょ?すっごく美味しそうじゃない!」
「今日の夕飯、なんかいつもとちげーな。うめえ……」
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十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» ありがとうございます! 今直しました。 (2015年10月28日 21時) (レス) id: 03b61e41c3 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - 続き楽しみにしています。あのー、すみません、32話ならなくてが、なりにくてになっているみたいです (2015年10月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» 登録ありがとうございます! 今直しました。確かにその方が違和感がありませんね。ご指摘ありがとうございました! (2015年10月3日 11時) (レス) id: 97a18e3294 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - お気に入り登録させていただきました。続き楽しみにしています。あのー、文章なのですが、うかがってありますではなく、うかがっていますの方がいいと思います。突然すみません… (2015年10月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
なまけ(プロフ) - 十六夜星夜さん» うん!!頑張って!!更新楽しみにしてまーすd(´▽`) (2015年9月30日 20時) (レス) id: a890b1cbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜星夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/indigo09261/
作成日時:2015年9月29日 20時