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少し遅れた昼食をとると、Aは春歌の元へ向かった。
「あの、さ。さっきはちょっと脱線したんだけど……。
私、部屋が用意されてなくて。だから、その……」
「それなら、わたしの部屋を一緒に使いませんか?広いんですよ!」
「いい……の?」
当たり前です、と言う春歌にAはおずおずと礼を言った。
今度何か好きなモノをあげよう、と思った彼女だった。
「はい、ここですよ」
春歌に連れられた先は、彼女の言うとおり広い部屋だった。
春歌は部屋全体を使う程荷物が無かったらしく、右側に寄っていた。
「これなら、私は左側を借りればいい……かな?ホントにいいの?」
「当然ですっ!わたし、雷さんと同じ部屋で嬉しいんです!」
彼女の言葉は曇ってない。
Aは素直にそう感じた。
だからこそ。
「ゴメン、春歌。本当に、本当に迷惑かけると思う……」
「……え……?」
Aの言葉に、流石の春歌も疑問を浮かべる。そして。
「あの、雷さん。社長に渡された書類、見せてくれませんか?」
「うっ……!……。解った……」
Aは観念したように部屋の隅に置いた荷物へと向かっていった。
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十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» ありがとうございます! 今直しました。 (2015年10月28日 21時) (レス) id: 03b61e41c3 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - 続き楽しみにしています。あのー、すみません、32話ならなくてが、なりにくてになっているみたいです (2015年10月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» 登録ありがとうございます! 今直しました。確かにその方が違和感がありませんね。ご指摘ありがとうございました! (2015年10月3日 11時) (レス) id: 97a18e3294 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - お気に入り登録させていただきました。続き楽しみにしています。あのー、文章なのですが、うかがってありますではなく、うかがっていますの方がいいと思います。突然すみません… (2015年10月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
なまけ(プロフ) - 十六夜星夜さん» うん!!頑張って!!更新楽しみにしてまーすd(´▽`) (2015年9月30日 20時) (レス) id: a890b1cbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜星夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/indigo09261/
作成日時:2015年9月29日 20時