検索窓
今日:21 hit、昨日:6 hit、合計:48,712 hit

★ 28 ページ23

Aが龍也に勧められた席に座ると


「久しぶりじゃねーか、雷。見ないうちにでかくなったな」

「まあ、もう7年位だし、そりゃ変わるでしょ。龍也さんは……、変わってないね」

「悪かったな」


Aと龍也はたわいない会話をした。


実は二人は7年前、会っていた。
Aの兄、愛音は龍也に世話になっていたから。
彼が失踪した際に顔をあわせていた。


二人は資料の確認をしていく。
過去の話はお互いに振らない。


「じゃあ、んなもんか。何でお前、歌手になる事になってんだ?」


龍也が、気になっていた疑問を口にする。


「早乙女さんにお兄ちゃんの情報を掴んだって言われて。それを教えてもらう条件で」

「なるほどな。で、どうだった?」


彼の質問に、Aは頭を振る。


「まだ。なんでも、早乙女さんが知ってる訳じゃなくて、
 それを知ってる人を探せって事らしい」

「……。誰、なんだ?」

「なにその間は。……QUARTET NIGHTの、一人だって」


一応皆話してみたよ、と彼女が言う。


「誰が当たりだと思ってるんだ?」

「質問多いね。もしかして、答え知ってるの?」

「……」


Aの問いかけに、龍也は答えなかった。
その様子に彼女は笑いながら、


「素直だよね、龍也さんって」


と言った。
龍也は、林檎と話している気分だった。


「まあ、私としては……。藍はちょっと気になるかな。お兄ちゃんそっくりだもん。
 会った時は驚いちゃったよ」

「ああ、確かに美風はかなり似てるよな。中身は別モンだが」

「うん。けど、今は藍、か……嶺二、かな」


Aの言葉に、龍也は危うく声を出すところだった。


「何で、嶺二?一番無さそうだろ」

「ハタから見るとね。でも彼って、掴みどころが全然無いんだ。
 のらりくらり、っていうのかな」

「ふーん」



その後は、またたわいない話をし。
彼の仕事の時間がきた事でそれは終了した。


Aは封筒に入っていた、彼女の持ち帰る分を胸に抱えて寮へと足を運んでいった。

★ 29→←★ 27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
83人がお気に入り
設定タグ:うたプリ , うたのプリンスさまっ , 寿嶺二   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» ありがとうございます! 今直しました。 (2015年10月28日 21時) (レス) id: 03b61e41c3 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - 続き楽しみにしています。あのー、すみません、32話ならなくてが、なりにくてになっているみたいです (2015年10月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜星夜(プロフ) - 言音さん» 登録ありがとうございます! 今直しました。確かにその方が違和感がありませんね。ご指摘ありがとうございました! (2015年10月3日 11時) (レス) id: 97a18e3294 (このIDを非表示/違反報告)
言音(プロフ) - お気に入り登録させていただきました。続き楽しみにしています。あのー、文章なのですが、うかがってありますではなく、うかがっていますの方がいいと思います。突然すみません… (2015年10月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 2111e957d4 (このIDを非表示/違反報告)
なまけ(プロフ) - 十六夜星夜さん» うん!!頑張って!!更新楽しみにしてまーすd(´▽`) (2015年9月30日 20時) (レス) id: a890b1cbfe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十六夜星夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/indigo09261/  
作成日時:2015年9月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。