短編「思い耽る」前 ※キャラ崩壊吹雪くんでます！ごめんなさい。 ページ45
(個人的に好きなので色々と絡ませたい欲が…！！by作者)
「前々から思っていたが」
人が根気強くロシア語のお勉強をしているのに、セインは何気なく話しかけてくる。
「あの基山ヒロトといい、あの子供といい…、なぜAはこうも一癖も二癖もある奴らに好かれる。」
「…はい？」
無視してやろうと決めこんでいたのに、ぶっ飛んだ言葉に思わず声が出た。
なんだって？？
「悠馬くんはまだわかるけど、…"ヒロトくん"がなんでその部類に入るの？」
色々突っ込みどころ満載だが、まず突っ込みたいのはそこだ。
まぁ、野坂は私から見ても、結構変わった奴だと思う。
ーが、なぜあの清廉潔白な"ヒロトくん"こと、基山ヒロトがなぜその連中に加わってるんだ。
あの"ヒロトくん"が、かわってるだぁ？
ないない。
100人中1000人がそう答える。
太陽が東から昇って西に沈むことが当たり前すぎて話にならないのと同じくらい、ありえない。
「いや、相当だろ。」
「はぁ？」
「言っておくが、長期戦は芳しくない。ああいうのは、はっきり拒絶して距離を置け。
…あの状態だとそれすら叶わないかもしれないが。」
「あの、長期戦？…何に拒絶して、何に距離置けって？」
「忠告したからな。」
呆れた顔をするセインが、これ以上言うことはなかった。
「駄目だこいつ。話が通じん。」と言ってるように見えるので、変に話を盛り上げたくせになんなんだと口を尖らせる。
恐らく、はっきり自分の意志を伝えた上でさっさと逃げとけってことだろうけれど…。
肝心の目的語が抜けててわからない。
話の文脈から"ヒロトくん"だととれるが、…彼はありえない。
んー…、もしかして彼の周りの女子のことでも指してるのかも？
知りたくないけど一応聞いておきたくて口を開くが、その前にセインが話をすり替える。
「そういえば、彼はどうなんだ？」
「カレ？」
「確か、背番号が9の…」
背番号が9。
それだけの情報ですぐにわかった。
「……吹雪士郎のこと？」
名前を吐くときですら、随分と低い声がでてしまう。この場にいないのに、私の中ではなんという存在感だろう。
これも奴の策略か？なんて思ってしまって頭を抱えた。
「ああ、確かそんな名で……、嫌そうだな。」
思い出したくもないあんな奴。
ニコニコしながら、やたらといじわるしてくる腹黒野郎。
「嫌そうじゃなくて、実際に嫌な相手なんだから当然でしょ？」
前の世界で彼ほど私が苦手とする少年はいなかった。
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沙稀乃(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» ありがとうございます！(*´∇｀*)私の頭がポンコツのため、なかなか進みませんが、よろしくお願いします！\( ˙▿˙ )/ (2021年11月5日 0時) (
レス) id: 5e2cd7ca09 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年11月3日 20時) (レス) @page40 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
沙稀乃(プロフ) - ピータンさん» コメ、ありがとうございます！！凄く面白いと言われて、もう既に心が有頂天になってるんでまともに返信ができませんが、本当に嬉しいです。ありがとうございます！更新のろのろですみません…！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 5e2cd7ca09 (このIDを非表示/違反報告)
ピータン(プロフ) - すごく面白いですね！これ野坂君がもっと大きくなったらどうなるんだろう？これからも楽しみにしてます！ (2020年8月21日 11時) (レス) id: d4faf78640 (このIDを非表示/違反報告)
沙稀乃(プロフ) - こさめさん» え！？本当ですか！！ありがとうございます！！コメント本当にありがとうございます！嬉しいです！ (2020年8月18日 17時) (レス) id: 5e2cd7ca09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙稀乃 | 作成日時：2020年4月12日 12時
