【イナズマイレブン】怪傑の奇術師【男主】Ⅱ (ページ8)

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「まったく無名のチームが、帝国学園に勝ち、そのまま連勝を続けているのよ。当然起こりうる事だわ」

「分かった!偵察されているとなると、必殺技の練習はライバルにこっちの手の内を見せちゃうことになるんですね!」

『そう言うことだね。
だから雷門さんが言った通り、必殺技は禁止しよう』

「確かに必殺技を研究されるのは不利だ」

春奈の言葉に頷いた白石に、豪炎寺も顎に手を当てて考える。
しかしいまいち納得していない様子の円堂は白石に詰め寄った。

「けど!必殺技無しでどうやって、」

『守。それだけがサッカーじゃない。
2人でやってた頃は、それが基本だったろ』

そう言って円堂の肩に手を置いて落ち着かせる白石。確かに2人で練習をしていた頃は、今の円堂のような必殺技なんてひとつも無く、小学生に混じって練習をしていた。それでも十二分に楽しかったし経験として良いものを培わせてもらったと胸を張って言える。

だが、必殺技を手に入れた以上、それを強化して更に強いものにしたいという気持ちもあるのだ。

「だったら、誰にも見られない練習場で練習をしよう!必殺技のさ!」

1歩踏み出して、今度は夏未に近付く円堂。
そんな彼に「そんな場所何処にあるんだ」と豪炎寺が聞けば「でもさぁ必要だろ?」と返ってくる。夏未は円堂の突拍子もない言葉に吃驚したように目を見開いたあと、人知れずため息をついた。