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ハーフラインに立った豪炎寺は相手GKの杉森と真正面で向かい合った。
「決めろ、豪炎寺!」
「ファイヤートルネードはお前の必殺技だ!!」
「コピーは本物に叶わないって教えてやるッスよ!」
「頼むぞ!!」
染岡、半田、壁山。そして先程の対決で破れてしまった円堂からの声援を受け、豪炎寺はそれに応えるように頷いた。コピーにはコピーの意地もあるのかもしれないが、本物の力に勝るものはないのだと見せつける為に。
豪炎寺は高く飛び上がり、ファイヤートルネードを打ち込んだ。
「ファイヤートルネード!!」
「シュートポケット!」
「!?」
豪炎寺のシュートは、簡単に止められてしまった。
杉森はボールを持って豪炎寺の元へ歩くと、足元に投げる。予想の範囲内であった豪炎寺や円堂との勝負に「証明は終わった」と呟いて、そのまま車に戻ろうとした、その時。
『杉森くん、だっけ』
自分達だけが満足した状態で帰ろうとする杉森の前に白石が立ちはだかった。
宝石のような瞳が杉森を射ぬき、杉森は思わず一歩下がる。
『君達が俺等よりも優秀なのは今のところで理解したよ。守を破って、豪炎寺くんを止めたんだから』
「当たり前の事だ。それが何か?」
『はは、ほんとに話しづらいなぁ』
苦笑いを溢す白石。
次の瞬間、＿＿＿目の色を変えた。
「っ……」
『君達は俺の仲間を馬鹿にするような発言をした。……"害虫駆除"ってね?善悪の自覚なくても、一般的にふざけた発言しない方がいい』
白石は杉森の肩に手を置くと、目だけが笑っていない笑顔を浮かべる。
『本番、覚えといて』
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作者名：-naki-
x他1人 | 作成日時：2018年6月3日 13時
