【ヒプマイ】山田家の不登校少女は小悪魔すぎる3【逆ハー】

【番外編】一郎誕生日 ページ19

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『んー...どうしよう』



今日は一郎の誕生日。

当日にもかかわらず絶賛プレゼントに困っています。



一郎はラノベとか好きだし喜んでくれるのは目に見えているんだけど、絶対二郎と三郎とかぶる気がしちゃって。



そんなことを考えているといつの間にか時間は過ぎてしまい結局一郎の誕生日を迎えてしまったという訳だ。




三郎「いち兄！お誕生日おめでとうございます！！」


二郎「はいこれ！兄ちゃんが欲しがってた限定フィギュアだよ！」


一郎「おお！ありがとな！」



我が家では朝からお祝いモードで、二郎や三郎がプレゼントを渡している。

案の定二人は一郎の好きなアニメのグッズやラノベセットをプレゼントしていた。


きっと私からも何かもらえると思って期待した目で見つめる一郎。


....正直気まずい。



『一郎、お誕生日おめでとう』



まさかプレゼントを用意できていないとは言えず、私はとりあえずそんな事を言う。

申し訳なさから少し声が小さくなってしまったけれど、それでも一郎は笑顔でありがとうと言ってくれた。


それが更に私の胸を締め付ける訳で。


さて、このピンチをどう切り抜ければいいんだろう。




『プレゼントはあとで渡すね』



とりあえず今はこれを言うのが正解かな。


.....そう思ったんだけど数秒後、後悔することになる。




一郎「おお！今年はいつもより張り切ってるな！」


『...え、』



どうしよう。

もしかしてこれはハードルを上げてしまったのでは？



まさか何も用意していないと思っている訳ない一郎に私は苦笑いしか返すことが出来なかった。

一郎誕生日その２→←『夏、といえば？』　一郎「コミケだろ！」　二郎「俺も兄ちゃんと同じだ！」　三郎「僕もです！」　『うーん、そうなんだけどさ....』

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