【ヒプマイ】山田家の不登校少女は小悪魔すぎる２【逆ハー】

『シャンパンっ』　一二三「はいっ！」　『シャンパンっ』　一二三「はいっ」　『一二三は私の王子さまっ』　一二三「ちょ、ちょっと待って...可愛すぎっ」 ページ13

二郎side



「ここ、意外と穴場なんだよな」


『...今まで来たこと無い』



俺はねーちゃんを連れて中庭の端にあるコンクリートと所に腰掛ける。

ここは人も来ないし、晴れてる日は風が気持ちいいからサボる時はいつも使っている秘密のスポットだ。



いつかねーちゃんが学校来たら連れていきたいと思っていた場所だからそれが実現できたことが嬉しくて仕方ない。


「ねーちゃん弁当ありがとな」


『うん』



弁当を開きながらねーちゃんに礼を言えばねーちゃんは静かに頷く。

何だかさっきあいつらと話していた時よりも元気が無い。



「ねーちゃん、何かあった？」


『ううん、何もないよ』



そう言って首を振ったねーちゃんに俺はむっと不機嫌になる。

俺がねーちゃんの変化に気付かない訳ないだろ。


「嘘だね」

『....』



ぐいっと顔を近づけて見つめればねーちゃんは俺に心を読まれたくないのかふいっと目を逸らす。

でもねーちゃんが目を逸らすって事はやっぱり何かあった訳で。



「何で元気ないんだよ」



俺は素直にそう尋ねることにした。

『おかえりなさい独歩。ご飯にする？おふ』　独歩「お前にする」　『気が早すぎる』→←『寂雷、あと二年待ってね』　寂雷「二年後に何かあるのかい？」　『そしたら同意無しで結婚できるから』　寂雷「っ....楽しみにしているよ」　『うんっ』

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