パンドラの匣 2

６２　医療パロ３　道化師と当直 ページ13

ピ、ピ

先生！どうかこの子を！

ピー・・・！

先生！！

ハッと目を覚ますゴーゴリ

当直でベッドで仮眠をとっていた

荒くなる息を整えていく

すると

箱庭「ん」

横から差し出される缶コーヒー

ゴーゴリ「え」

箱庭「なに？いらないの？」

ゴーゴリ「あ、ううん！もらうよもらう！」

受け取った缶コーヒーは暖かい

箱庭「当直暇・・・」

ゴーゴリ「そうだね！」

箱庭「眠いし、暗いし」

ゴーゴリ「うん！」

箱庭「ゴーゴリは泣いてるし」

ゴーゴリ「え・・・」

箱庭「・・・」

ゴーゴリ「な、なに言ってるの？匣ちゃん 見間違えじゃない？

そ、それより寝違えたのか首が痛いなー

あ、急患とかなかった？

まぁ匣ちゃんがいるなら大丈夫なんだろうね

だから、」

箱庭は一つ息を吐き

箱庭「ゴーゴリさぁ・・・本当なら笑って言いなよ

いつもみたいにさぁ」

ゴーゴリ「う・・・あ、・・ぼ、僕は・・・」

箱庭「もう・・・やめちゃったら？

小児科 」

ゴーゴリ「なっ！」

箱庭「辛いだけだよ？子供なんて何言っても聞かないし」

遺伝

治療してもできなかったら？

箱庭「親は面倒だし」

モンスターだよね

裁判も多い

箱庭「小さい分オペも難しい」

注射一つがどれだけ大変か

０，１ｇも命取り

先天性とか

箱庭「治らない時の絶望も、家族の叫びも

貴方が一番知ってるでしょ？」

ゴーゴリ「っ・・・」

箱庭「ねぇ？ゴーゴリ」


　


　
箱庭「嘘だよ〜泣かないでよ、ゴーゴリ」

ゴーゴリ「泣いでないぃ・・・うぅ・・・」

箱庭「私が付いてるよ」

ゴーゴリ「うぅ・・・」

補足

元は二人共「脳神経外科」に勤めていた

が、箱庭は麻酔科 ゴーゴリは小児科に

難しさにくじけそうになっているゴーゴリを箱庭は励ましている・・・はず？

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