星【１１】 ページ12
此奴は俺に悲願してきやがった。
大袈裟にも全ての生き物の頂点に君臨していたと思わせるようなあのDIOが、俺に、こんな高校生に、DIOが。
今更ながらも驚きと喜びが入り混じった感情が俺の中を徘徊する。マーブル状にぐるぐると、ぐるぐるぐると。
高笑いしてやりたくなった。無様なDIOを眺めるのは悪くない。加虐愛者ではないが、DIOに対しては言葉では表せられないほどの喜びが溢れる。
これがあのDIOなのかと。
「お前が殺してくれと頼むなんて吃驚したぜ。お前はどんな過酷な目に合っても生きたいと願う馬鹿な奴だと思ってたからな。豚が空を飛んだぐれーに驚いた。初めはジョークだと思ったが、どうやら違うようだな？」
ついに笑いが堪えられなくなってククッと声を漏らす。
「うるさいッ！！もう俺は吹っ切れたのだ！さっさと殺せッ！”物”として扱われるぐらいなら死んだ方がマシだ！！」
自分のことを【俺】と言うDIOはかなり大マジな証だ。
こいつは本気以上の本気だ。どうやら本当に死にたいようだ。
「本当だな？俺は別に殺してやらんとは言っていない。研究の話なんざ別に興味はなかったし、テメーが死にたいっつーならその願いをかなえてやらんことはない。後はテメーの意志次第だぜ。」
俺はDIOに指を指す。人に指を指すと指が腐るとか聞いたことはあるが、んなもん唯の噂話だろうがなんだろうが構いはしない。まずどうやって腐るんだって話だ。いきなり腐乱するはずがねーぜ。
DIOは俺を見て唇を噛みしめる。目を大きく見開いていて、真っ赤な瞳は動揺に揺らいでいる。あそこまで言い切ったものの、何かまだ引っ掛かるものがあるようだ。
「...私は、もう死ぬ覚悟はできている。スタンドは使えず、力だってもうあんなに軽々だったタンスすら持ち上げることはできなくなった。落魄れたものよ。私を慕ってくれていた部下だっていやしない。道具としか見ていなかったため、そんなに落胆はしないが、弱者になったことを強く思い知らされる...だから、もういいのだ。」
先程とは違い、冷静になったのか淀みなく言葉を発せれば「しかし..」とまた続ける。
「ひとつだけ、承太郎。貴様に伝えておくべきことを述べておこう。」
DIOは垂れた横髪が鬱陶しくなったのか耳にかけた。白い指の隙間から覗いたあれほど散々見てきたDIOの瞳が不気味に揺れた。
「なん....だよ..」
普段とは違うDIOに狼狽えつつも、俺は聞き返した。
「お前の先祖は生きている。日が射していなければ」
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DIO様ラブ☆ - DIO様がぁ……拷問？を受けて「コ□せよ」と言った時……泣いちゃった………あんなにまで誇りを捨てるなんて……………承太郎許せん！！アイズオブヘブンで再起不能にしてやる！！！(もちろんDIO様とプッチで) (2018年7月31日 12時) (
レス) id: b551eccf14 (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 最初見たとき、「うおっ、何だこれ………」って思いましたが、だんだんと呼んでいるうちにこの小説が好きになっていました！とっても面白かったです！ (2016年9月7日 21時) (レス) id: 684bc7dbab (このIDを非表示/違反報告)
コロネ君(プロフ) - 紳士さん» はじめまして、こんにちは！有難うございます（＾∇＾）頑張ります！！！ (2014年7月16日 21時) (レス) id: 1152812d15 (このIDを非表示/違反報告)
紳士 - はじめまして!!すごくおもしろいです(｀∀´)!!更新頑張ってください(≧∇≦) (2014年7月16日 0時) (携帯から) (レス) id: d345fe67e9 (このIDを非表示/違反報告)
コロネ君(プロフ) - クロシロさん» きさま！見てしまったなッ！？ 勉強に精を出すのだ馬鹿者ッ！ (2014年5月20日 17時) (レス) id: 1152812d15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロネ君 | 作成日時：2014年5月18日 0時
