【A3!】ブラコンの攻略本3ください【茅ヶ崎至】

攻略本97冊目 ページ8

貴女side

自分の想いを至さんに伝えた

少しして返ってきた言葉は

『ごめん』

喉がヒュッと鳴った気がした

もちろん、わかってた

玉砕覚悟だったし

貴女「あ…、そうですよね。私みたいな子供に
告白されても迷惑ですね…。」

できるだけ笑顔を保たなきゃ

あぁ…いつもみたいに接することできなくなるのかな

生放送とか動画でコラボできなくなるのかな

一緒に出かけることできなくなるのかな

そんなことを考えていると
自分の頬が涙で濡れていることに気づく

ダメだ、至さんに迷惑かけちゃう

そう思い涙を止めようとすると

ｷﾞｭｯ

至さんに抱きしめられた

貴女「い、至さん？」

至「ごめんって言った後の言葉、聞こえた？」

貴女「え？聞こえませんでした」

あのあと、何か言ってたの？

至「ごめん、嬉しすぎて言葉が見つからないって言ったんだよ」

貴女「え…」

それって……まさか…

至さんは私の目を見て言った

『俺も、Aちゃんのことが好きだよ』

これって夢じゃないよね？

現実だよね？

さっき止まったはずの涙がまた零れだす

至「ちょ、なんでまた泣くの？」

貴女「だ、だって…」

まさか両想いなんて思ってもいなかった

貴女「本当に…私でいいんですか？」

恐る恐る聞いてみると

至「Aちゃんじゃなきゃダメ」

そう笑顔で答えてくれたあと

私から一旦離れて言った

至「Aちゃん、俺と付き合ってください」

答えは決まっている

貴女「こんな私でよければ喜んで！」

勢いつけて強く抱き着くと

至「うわっ！」

ﾊﾞｯｼｬﾝ

貴女「……。」

至「……。」

はい、倒れて海水まみれになりました←

貴女「ご、ごめんなさい！」

至「びしょ濡れのままだと風邪ひいちゃうから
帰ろうか、A」

ﾄﾞｷﾝｯ

いつもとは違う呼ばれ方

呼び捨てされただけで胸が高鳴る

私、やっぱり至さんが大好きだ

それにしても

この事お兄ちゃんにどうやって伝えよう

まぁ、そのままストレートに伝えるしかないよね

貴女side終了

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