【rkrn】田舎少女の異世界紀行

泣くぜ！平和主義！ ページ29

「し、失礼します…！」

用具、作法、生物と散々な目に遭ってきたせいでなんか警戒してまう。
火薬…まさか爆発とかしたりせんよな？

「書類ですね、ありがとうございます」

黒髪の５年生が受け取ってくれた。
生物もそやったけど、５年生が委員長っぽいとこもあるんやな。

「久々知くーん、こっちの確認終わったよ〜」

「よっ４年生っ！！」

「えっなに？！」

おっと失礼。

会計委員会の某４年生のせいで変なイメージが定着しかけとる。
作法委員会の４年生が外で穴を掘っとったのも知っとるからな！
まったく立花プーはどういう教育をしているのかね！

「いや、すんません。会計と作法の４年生さんがなかなか強烈やったもんで…」

「三木ヱ門くんと喜八郎くんのこと？あはは、悪い子じゃないんだけどね…」

ああ…落ち着いて会話ができるって素晴らしい！
まさに平和や！
火薬委員会に忍術学園平和賞を与えたいわ…。

「……っ」

「？！なんで泣いて……」

「感極まりました」

ドン引きされても構わへん…。
今だけは、この平和を噛み締めさしてくれ……。




「では、失礼しました」

次は体育委員会！
ここまでとは言わずとも、平和でありますよーに！

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