【rkrn】田舎少女の異世界紀行

頼むぜ！居住許可！ ページ7

「学園長先生、立花と善法寺です」

「よし、入れ」

忍術学園て広いなぁ……。
少なくとも最寄り駅の５０倍はあるわ。

「失礼します」
「し、失礼します」

部屋の中には白髪のちっさいお爺さんと、何人かの忍者の格好をした男性が。
先生かなんかやろか？

「裏山にて天女様を保護しました。いかがしましょう」

「…………」

……あり？
なんか全員黙ってもーたぞ？
あああ…なんか私チラチラ見られてるしいたたまれない…。

「よし！」

いきなり大声を出さんでくださいよ学園長さん…！
心臓飛び出るかと思った！

「おぬし、名はなんという？」

「あ、え、私？…福中Aです」

「ではA、ここでおぬしを保護することに決めた！」

え。

「ええええええええっっ？！！」

なになになに？？
なんでいきなりそうなるん？？

「なんじゃ？不満か？」

「いえいえ、ありがたいです！ぜひとも！」

なんや、室町時代も捨てたモンやないな！
渡る世間に鬼はなしとはこのことやったんか。

「ただし、食堂と事務の手伝いをすることが条件じゃが、いいか？」

「もちろんです！」

さすがにタダで居候なんて気ぃ引けるもんな。
それくらいお安い御用やで！
私がつくった飯で兄ちゃんが倒れたことなんてあるわけないし。
いや、あれは兄ちゃんが勝手に倒れただけやもんね！

「部屋は６年長屋に空き部屋があったろう。そこを使うといい」

「はい！ありがとうございます！」

いやー、ホンマ親切な人で助かったわ！

驚くぜ！眉目秀麗！→←来たぜ！忍術学園！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す